ぷかぷかと空を見上げて海を漂うラッコ。「眠る時もそのままなの!?」なんて子供に聞かれたら、どう答えればいいのか。

ラッコの奥深さとその歴史を知ることができる、ラッコ最強入門書『おいでよ!ラッコ沼への招待状』(世界文化社)で監修を務めた今泉忠明さんに、その答えを聞いた。

また、「海で暮らすラッコの敵は鳥!?」「陸上を歩くの?」といった生態トリビアに加えて、最後は絶滅危惧種に認定されているラッコの現状を教えてもらった。

寝る時の姿勢は

最初の疑問、「眠る時もあお向けなの!?」の答えは、「そう」だ。

しかし、眠っているときに波などで流されてしまうこともあることから、ラッコが暮らす「ジャイアントケルプ」という全長60メートルもあるコンブを体に巻き付けて寝ているという。

そのコンブは海底から生えているため、しっかりと固定されるというのだ。

コンブを持つラッコ(画像:イメージ)
コンブを持つラッコ(画像:イメージ)
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普段、ラッコが生息する「ジャイアントケルプ」は、ラッコにとっても安全な場所で、あまり天敵が来ることはない。それでもラッコにとっての天敵は海だけでなく、空にいると今泉さんは言う。

ラッコの敵はワシ?

それがウミワシ(海鷲)。「ライオンよりも強い」と今泉さんは話す。