福島県の磐越自動車道でソフトテニス部の部員を乗せたマイクロバスが衝突し、男子高校生1人が死亡、20人が重軽傷を負った事故で、バスを運転していた男は、4月から相次いで事故を起こしていたという。
事故をめぐっては、「貸切バスを依頼した」とする高校側と、「レンタカーと運転手の手配を依頼された」とするバス運行会社側の主張が対立したままだが、数年前からバス会社の営業担当の知人を通じて、北越高校のバスの運転依頼が複数回寄せられていたという、新たな証言が出ている。

4月から相次ぎ事故起こしていた若山容疑者

5月1日に新潟県村上市の高速道路で起きた、多重事故発生直後の様子を捉えた映像。

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そこには、前方が激しく壊れた軽自動車が映っていた。この5日後に、高校生など21人が死傷したバス事故を起こした若山哲夫容疑者(68)が借りていた車とみられている。

撮影者:
事故った車が何台も並んでいたので、結構大きな事故だなと思いました。

軽自動車の運転席には、どこかに電話をかけているように見える人の姿が確認できる。

自動車修理会社の関係者:
事故を起こした瞬間、(若山容疑者が)すぐに電話はよこしたんです。「(事故)起こしてしまいました。すみません、申し訳ないです」と。

若山容疑者は、4月から相次いで事故を起こしていたという。この事故は、修理中に代車として借りていた車で起こしたとみられる。

自動車修理会社の関係者:
パンクした車があって、そこにぶつけたと。

そのわずか5日後、若山容疑者は北越高校ソフトテニス部員20人を乗せたマイクロバスを運転し、高速道路上で部員1人が死亡する事故を起こした。若山容疑者は警察の調べに対し、「深く後悔している」と話しているという。

「手当」と書かれた封筒 “バス発注の経緯”解明につながるか

事故の直前、バスに乗っていた生徒は家族に宛て「死ぬかもしれない」と不安に満ちたメッセージを送っていたことが新たに分かった。

今回の事故をめぐっては、「貸切バスを依頼した」とする高校側と、「レンタカーと運転手の手配を依頼された」とするバス運行会社側の主張は対立したままだ。

そうした中、北越高校が2回目の会見で明かしたのが、現場から回収された荷物の中から見つかったという「封筒」の存在。高校によると、バス会社から若山容疑者に宛てたとみられる封筒には、「手当」などの文字が記されていた。

――封筒にいくら入っていた?
北越高校 灰野正宏校長:
言っていいですか?3万3000円です。

現金3万3000円が入っていて、封筒は学校から警察に提出済みだという。

一方、バス会社の会見では、運転手である若山容疑者への“金銭の支払い”について次のように説明していた。

蒲原鉄道 茂野一弘社長:
学校の方からドライバーさんにも「手当」があれば払っていただくと。

蒲原鉄道 金子賢二営業担当:
だから(遠征から)帰ってきてから、学校に「どのくらいでしょうかね?」ってお願い、相談させてもらいます。

現場から見つかったという封筒は、“バス発注の経緯”の解明につながるのか。

運転依頼受けた男性「高校が『運転手探してくれ』って」

一方、別のバス会社に勤務していた男性からはこんな証言が出ている。

バスの運転依頼を受けた男性:
北越高校さんが(営業担当の)金子さんに「運転手探してくれ」っていうふうに言っていたらしいですよ。そこから僕のところに知り合いを通して話が来ていました。

この男性には数年前から、バス会社の営業担当の知人を通じて、北越高校のバスの運転依頼が複数回寄せられていたという。

バスの運転依頼を受けた男性:
僕は乗らなかったですよ、1回も。報酬の話は一切ないですから。白バスに当たるかどうかは分からないですけど。
(「イット!」5月12日放送より)