ネット通販で簡単に買える海外製品にも注意が必要だ。

日本人に推奨される摂取量を大きく上回る成分が含まれていることがあり、長期間使用することで過剰摂取につながる危険性がある。

海外製品は成分量を確認

「海外事業者が製造するサプリには日本で未承認の成分が含まれていたり、成分が過剰に配合されているケースが見られます。

例えば、輸入品の鉄サプリを長期間服用することで鉄過剰症を引き起こし、肝臓障害や糖尿病のリスクを高める可能性が指摘されています」

(画像はイメージ)
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輸入サプリを選ぶ際は、成分量をしっかりと確認し、自分に適した分量を超えないように注意することが重要だ。

また、「天然素材」の表記にも慎重になってほしい。

「天然素材を使っているなら『人工物は入っていないから安心』と思っていたら注意が必要です。天然に存在するもので体に悪影響を及ぼすものはたくさんあります。その代表例がハーブです。一部のハーブ製品は肝臓に重大な障害をきたします」

(画像はイメージ)
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身近にあふれるサプリ。

手軽に栄養補給ができるといったメリットがある一方で、日々の食事で十分足りている栄養素を過剰にとってしまう危険性もはらんでいる。

必要な栄養は主に食事で摂ることを心がけ、体調に不安を覚えたら「何が不足しているのか」「適切なサプリは何か」を医療者と相談してから決めてみてはいかがだろうか。

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舛森悠
北海道で70〜100歳代の患者さんたちと楽しく暮らす総合診療専門医。登録者70万人の「YouTube医療大学」にて患者さんからの学びを発信中。単著『総合診療科の僕が患者さんから教えてもらった70歳からの老いない生き方』(KADOKAWA)

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