9日から12日にかけての大雨は、「恵みの雨」にもなりました。
水不足に悩まされていた山陰両県のダムは、水位を大きく回復。一部の河川流域で行われていた渇水対策の流量調整が、解除または緩和されました。

安来市の布部ダム。地元・安来市や松江市などに水を供給しています。

櫃田優果記者:
ダムの貯水池を見てみると、先週はのり面の土の部分が大きく見えていましたが、ここ数日の雨で水位は通常まで回復したようです。

約1週間前の8月6日には貯水率が一時21.3%まで低下、水位も大きく下がっていましたが12日は水位が大きく上昇。貯水率も午後3時時点で88.5%と平常時の水準に、ほぼ戻りました。少ないときと比べると、約60%以上増加しました。

これを受けて、島根県は、渇水対策として7月23日から実施していた農業用水を約6割、水道・工業用水を約2割減らす取水制限を12日、解除しました。

また、雲南市の尾原ダムでも貯水率が60%を超え、流量制限が30%から60%に緩和されました。

さらに鳥取県日南町の菅沢ダムでも貯水率が53.3%まで回復、日野川流域の取水制限も解除されました。このほか、山陰両県では浜田市の御部ダムが100%、鳥取県南部町の賀祥ダムが28%など、それぞれ貯水量が増加しました。

大雨が「恵みの雨」となり、水不足の心配はひとまず落ち着きそうです。

TSKさんいん中央テレビ
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