私が先日お話しした有名なプロスポーツチームの監督も、怒鳴るとか叱るとか、追い込む言葉で指導をしてもよかったのは昭和の時代の話で、今は通用しなくなってきている、とおっしゃっていました。
プロスポーツの世界でも、そんな対応をリーダーが選んでしまえば、選手は他のチームに流出していく時代だそうです。追い込むような指導では、チームメンバーのモチベーションが下がるだけでなく、重要な戦力を一瞬で失うことにつながる時代になっているのです。
期待は期待単体で伝えることを意識すること、そして人を追い込むような言葉を混ぜないことで、良好な関係を作っていきましょう。
期待しすぎはほどほどに
最後に、何事もやりすぎは良くない、というお話をしたいと思います。
少し期待から話題は離れますが、例えば、運動をすることは生活の質を上げ体にいいことと考えられていますよね。しかし、運動もやりすぎれば、関節に負担がかかり、ケガの原因になることがあります。

あるいは、仕事への責任感。これも、一般的にはいいことのひとつと捉えられますよね。しかし過剰な責任感は、他の人に任せられるタスクも自分で抱え込んでしまうようなことにつながるかもしれません。
その結果、細部にこだわりすぎて時間がかかり、全体の進行が遅れる。最終的には効率が悪化し、周囲との連携も乱れてしまうといった問題が起きることも。