相手や自分に期待することは悪いことではない。
しかし、その期待を押しつけてしまったり、期待に依存しすぎることはよくない。
「ちゃんと伝えたはずなのに」「ぜったいにうまくいくはず」こういった言葉をよく使う人は、期待に依存するタイプかもしれないという。
エグゼクティブ・コーチの林健太郎さんの著書『人間関係の悩みがなくなる 期待しない習慣』(朝日新聞出版)から、期待に依存してしまう人の口ぐせを一部抜粋・再編集して紹介する。
この口ぐせを意識するだけで、期待のコントロールができるようになり、「裏切られた」と一喜一憂するような感情の揺さぶりもなく、自分を守ることにつながるかもしれない。
期待に依存してしまう人の口ぐせ
あなたは次のような言葉を口ぐせにしてはいませんか?
・「~のに」
「ちゃんと伝えたのに」「やってくれると思っていたのに」など。
・「~はず」
「ぜったいにうまくいくはず」「彼なら大丈夫なはず」など。
・「~べき」
「約束は守られるべき」「売上げ目標は達成すべき」など。
・「当たり前」
「サービスしてくれて当たり前」「成功して当たり前」など。
もし、これらの言葉が口ぐせになっているとしたら、あなたは期待に一喜一憂しすぎる「期待に依存するタイプ」かもしれません。
また、物事の結果を受けて、次のような愚痴を口にするあなたも要注意です。

・「ひどい」
「こっちが言ったことを全然覚えていないんだから、ひどいものですよ」など。
・「あり得ない」
「売上ノルマの半分にも達しないなんて、あり得ない」など。
・「考えられない」
「残業を断ってプライベートな用事で帰るなんて考えられない」など。
期待に依存していたからこそ、その意に反する結果を受けて、こんな言葉が口から出てきてしまうわけです。
さらに、少し「あきらめムード」が漂う、次のような言葉も、実は過剰な期待の裏返しであると言えます。