見直しの2ステップ

では、株価暴落の経験を踏まえて、今後は新NISAとどう付き合っていったらよいのでしょうか。見直し方を2つのステップで整理します。

(1)まずは投資と預貯金の比率を確認し、自分にとって不安のない比率と最低限持っていたい預貯金額を決めましょう。そして、目標に向かって新NISAでの積立投資と定期預金の積立の金額を決めて設定します。

(2)新NISAで使う投資信託を選びましょう。
新NISAの「つみたて投資枠」では長期・分散・積立に向いた投資信託が積立で購入できます。「S&P500」(アメリカ株の指数に連動する投資信託)や「オルカン」(オールカントリー=全世界の株式に投資する投資信託)が人気を集めています。

債権が含まれた「バランス型」の投資信託なら値動きが抑えられる(画像はイメージ)
債権が含まれた「バランス型」の投資信託なら値動きが抑えられる(画像はイメージ)

持っている投資信託が株に投資するもので、値動きの大きさが気になるなら、債券が含まれたバランス型を追加することを検討しましょう。

通常、バランス型の投資信託では、日本株、日本債券、外国株、外国債券に分散投資を行います。さらに不動産を組み入れたタイプもあります。複数の資産に分散投資することで値動きの幅を小さくしながら値上がりを目指します。