日銀の政策金利引き上げの表明を受け、メガバンクは相次いで金利の引き上げを発表。

ファイナンシャルプランナーの坂本綾子さんは、金利上昇の恩恵を受けるためには、「定期預金」と「個人向け国債」を上手に活用することを勧めている。

ずっと低かった日本の金利がついに上がってきました。金利上昇にはメリットとデメリットがありますが、メリットを活かす方法を紹介しましょう。

預金の価値が上昇中

1年ほど前まで、ほとんどの銀行では普通預金の金利が0.001%でした。それが今、上がってきています。三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、3月3日から普通預金の金利を0.1%から0.2%に、また三井住友銀行も3月17日から0.2%へ引き上げます。まだまだ低いとはいえ、200倍になっています。

預金の金利が上昇中(画像はイメージ)
預金の金利が上昇中(画像はイメージ)
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では、定期預金はどうでしょうか。いつでも出し入れできる普通預金に対して、1カ月や1年などと期間を決めて預ける定期預金は普通預金よりも金利が高めに設定されます。

メガバンクや地方銀行では期間が1年~2年の定期預金の金利は0.125%です。ここ5年ほどは0.01%~0.02%程度だったので、こちらもざっくり6~12倍に上がっています。10年ものでは、0.3%~0.4%となっています。

金利が低すぎて預金ではお金が増えないからと、そもそも預金金利を確認することさえしなかった人も多いでしょう。しかし、金利が上昇局面にある時期は預金の価値が相対的に高まります。金利に敏感になって自分のお金の預け先を改めて考えることをお勧めします。

ネット銀行は金利が高め

その際、忘れてならないのがネット銀行です。