沖縄・国頭村の港で7月に撮影された生物の映像が、SNSで話題となっている。まるで“怒っているような”強面で、時に人を襲う「ゴマモンガラ」という危険な魚。
専門家も凶暴性や生態について警鐘を鳴らしている。
サメより危険!?危険魚“ゴマモンガラ”
沖縄・国頭村の港で7月30日午前8時頃に撮影されたのは、時に人を襲う危険な魚だ。

海でこの顔を見たらご用心。見た目は黒い体に黄色の模様とギョロリとした白い目、まるで“怒っているような顔”をした強面な魚だ。

目撃者:
あれ!大きい魚いるなと思って、よくよく見てみると『ゴマモンガラ』で、思わず動画を撮ってしまった感じですね。
危険な魚の正体は、「ゴマモンガラ」と呼ばれるフグの仲間。

この映像がSNSに投稿されると、2190万回以上も閲覧されるほど大きな話題となった。

ゴマモンガラについて、「ダイビングでは『サメより怖い』とも言われる魚」というコメントや、「コイツに襲われて溺れかけた」という実際に遭遇した人のコメントも集まっている。
危険なゴマモンガラの習性…繁殖期に凶暴化
実際にダイバーが海の中でゴマモンガラと遭遇した際の映像がある。
この時、ゴマモンガラはダイバーに向かって執拗に突進し、フィンに噛みついてきていた。

一体なぜ、こんなにも凶暴なのか?
“危険な魚”ゴマモンガラの生態について飼育・展示をしている水族館に話を聞いてみた。

しものせき水族館「海響館」魚類展示課展示スタッフ・石橋將行さん:
繁殖期の春から夏に縄張り意識が強くなり、攻撃的になる。歯が結構太くて、頑丈なのでかたいものもかじれる。

日本では、関東より南の海に生息しているというゴマモンガラだが、もし出会ったら、どうすれば良いのか?
しものせき水族館「海響館」魚類展示課展示スタッフ・石橋將行さん:
あまり近づかないようにするのが無難かな、遠くから行動を見守ってあげるのが一番。
(「イット!」 8月18日放送より)