海で「この顔を見たらご用心!!」。
沖縄・国頭村の港で目撃されたのは、時に人を襲う危険な魚です。

黒い体に黄色の模様、そして、ギョロリとした白い目…。
まるで“怒っているような顔”をした、こわもてな魚です。

目撃者:
あれ!大きい魚いるなと思って、よくよく見てみると「ゴマモンガラ」で、思わず動画を撮った。

危険な魚の正体は、「ゴマモンガラ」と呼ばれるフグの仲間。
この映像がSNSに投稿されると、2190万回以上も閲覧されるほど大きな話題となったのです。

SNSでは「ダイビングでは『サメより怖い』とも言われる魚」「コイツに襲われて溺れかけた」という声が。

実際にダイバーが海の中で「ゴマモンガラ」と遭遇した際の映像を見ると、ダイバーに向かって執拗に突進。
フィンにかみついてきたのです。

一体なぜ、こんなにも凶暴なのか…。
“危険な魚”「ゴマモンガラ」の生態について、飼育・展示をしているしものせき水族館「海響館」の魚類展示課 展示スタッフ・石橋將行さんに話を聞いてみると、「繁殖期の春から夏に縄張り意識が強くなり攻撃的になる。歯が結構太くて頑丈なので、堅いものもかじれる」といいます。

日本では、関東より南の海に生息しているというゴマモンガラ。
石橋さんによると、もし出会ったら「遠くから行動を見守ってあげるのが一番」だということです。