夏より冬のほうが光熱費が掛かることをご存じだろうか。
環境省によれば、冬季のほうが家庭でのCO2排出が量多い。特に多いのは1月だ。
この記事の画像(6枚)夏より冬のほうがCO2排出量が多いということは、それだけ電気をはじめとするエネルギーを消費しているということ。
冬のほうが電気を使う理由と省エネにつながるテクニックを、節約アドバイザーの和田由貴さんに聞いた。キーワードは、「断熱」「循環」「加湿」だ。
「あたためる」のは大変!
「冬のほうがエネルギー消費量が多く、光熱費が上がりやすいのは、気温と理想的な温度との差が大きいからです。エアコンの設定温度で考えるとわかりやすいでしょう」
例えば、33℃の真夏日に冷房を27℃に設定した場合、その差は6℃。一方、気温6℃の寒い朝に暖房を22℃に設定すると、その差は16℃。
「エアコンは、部屋全体を設定温度にするまでの間に大量のエネルギーを消費します。気温と設定温度に差があるほど、設定温度になるまでの時間は長くなり、エネルギー消費量も増えるので、暖房のほうが電気代がかかるのです」
さらに、冬場はお湯を使う機会も増えるため、光熱費が上がりやすくなるとのこと。
「水温も夏に比べて低いですよね。それを温めるのにもたくさんのエネルギーが必要なんです」