元本割れが嫌なら国債も

「預金ではなかなかお金が増えないので投資をしたいけれど、あまり値動きが大きくない方がいい」と考えるなら、最初からバランス型で債券の比率が高い投資信託を選ぶとよいでしょう。

元本割れしない運用をしたいなら、個人向け国債の「変動10年」が選択肢です。半年ごとに金利が変動するので、金利が上昇していく時期には預け替えをしなくても自動的に上がります。

元本保証が良いなら個人向け国債を選ぶ方法も(画像はイメージ)
元本保証が良いなら個人向け国債を選ぶ方法も(画像はイメージ)

日本の金利はずっと低い状態が続いてきましたが、金利上昇のきざしがありますから、タイミングとしてもいいですね。満期までは10年ありますが、1年以上たてばいつでも解約できて元本割れはありません。

債券とはいっても、個人に限定された商品で、預金と同じ感覚で使えます。積み立てにはできないので、積み立てのように使いたい場合は毎月の発売時期に購入します。

子供が成長し、大学受験まで数年しかないなら、投資ではなく預金がいいでしょう。銀行の自動積立定期で貯めていきます。金利は高くはありませんが、確実に貯めることができます。
 

坂本綾子
坂本綾子

雑誌の編集・記者として活動後、ファイナンシャルプランナーの資格を習得。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立。著書には『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)『「投資をしたことがないけれど、このままで本当に大丈夫?」と思ったら読む絶対に損をしないお金の増やし方』(CCCメディアハウス)、『新NISAを活かす! はじめての投資』(高橋書店)など多数