衆議院が10月9日に解散し、15日公示、27日投開票の日程で総選挙が行われることが決まった。衆院選に向けて事実上の選挙戦に突入した熊本県内の各政党の反応だ。
与党・自民党県連と公明党県本部の反応
衆議院の解散の様子をテレビで見守った自民党県連の前川收会長は「いよいよ選挙が始まるということの覚悟を新たにしたという感じ。衆議院議員1区から4区まで自民党が持っているので、この4人を必ず当選させるのが私たちの使命」と述べた。
この記事の画像(8枚)一方で、「大変厳しい戦いだと思っている。しっかり私たちの主張をちゃんとしていくということ。誰が地域にとって必要か、どの政党が我が国にとって必要なのか、どの政権が必要なのかしっかりと真正面から訴えていく戦いにしたい」と話した。
また、公明党県本部の城下広作代表は「熾烈な戦いが始まる。党としては九州で持つ4議席の死守が目標。県内では比例票で14万票の獲得を目指し自民党と協力して結果を出したい」と述べた。
立憲・共産・社民は合同演説会で批判
一方、熊本県内で候補者のすみわけを行う立憲民主党と共産党、社民党の県組織などが10月9日に合同で演説会を開き、解散に踏み切った石破総理を一斉に批判。衆院選での政権交代を訴えた。
立憲民主党県連の鎌田聡代表は「裏金議員をどうするかだけの茶番劇で終わりにさせて、さっさと解散して、裏金問題をなきものにしていこうという姿勢は許すわけにはいかない。最短で衆議院が解散されるのであれば、私たちは力を結集して石破総理を歴代最短の総理大臣にするために政権を変えていかなければならない」と述べた。
また、共産党県委員会の松岡勝委員長は「あまりにも石破首相のブレブレ二枚舌がひどすぎる。もうこの人の言っていること、何を信用していいのか。今度の総選挙で大軍拡をストップさせる。そのために野党に、皆さんの大きな支援と協力をお願いしたい」と訴えた。
一方、社民党県連合の今泉克己代表は「〈我が国のこの社会の民主主義が破壊されようとしている〉と市民に訴えたい。争点をあいまいにして自分の一番やりたいことを覆い隠して解散に打って出る、こんな暴挙は許されない」と述べた。
維新と参政も『解散』を批判するコメント
一方、日本維新の会熊本県総支部の井上英孝代表は、今回の解散について「急いで解散をしたい自民党の党利党略のための解散」と批判し、「日本維新の会は『政治と金』について有言実行でやってきた政党。その良さを選挙戦で訴えたい」とコメントした。
また、参政党県連の髙井千歳会長は「能登半島の復興に向けた補正予算を組んで解散するべきだった。国民の生活よりも政局のための解散。参政党は、国民の暮らしに寄り添った政党であると訴えていきたい」としている。
(テレビ熊本)