新潟県内各地で平年を超える積雪となる中、家を出る際の玄関から道路までの除雪の負担を軽減しようと、新潟県長岡市が開発を進めているトンネルが報道陣に公開された。除雪時間が1時間半から5分に短縮され、費用も抑えられるというトンネルとは?
除雪作業の負担軽減!4mの積雪にも耐える“雪トンネル”
側道に高く雪が積もる新潟県長岡市山古志地区の公営住宅前に設置されていたのは“雪トンネル”、その名も『ゆきみちクン』だ。
開発している長岡市土木政策調整課の栁橋雄樹さんが「除雪作業が日頃負担になっているので、そういった作業の負担軽減を図るために、玄関から道路までをつなぐ雪トンネルとして設置している」と話す通り、このトンネルは山間部に住む人にとって外に出る際に家の玄関から道路までの除雪作業が負担になっていることから、その負担を軽くしようと長岡市が開発を進めているもの。
これまで雪が長く降り続き、山古志地区の積雪は2mを超えている。
気になるのはトンネルの耐久性だが、栁橋さんは「単管といって、ホームセンター等でも販売されているものを骨組みフレームとして使っていて、外装材は合板、あとはポリカーボネート製の波板でこの構造はできている。強度計算上、山古志の設計荷重である4mの積雪に耐えうる計算をして設置している」と説明する。
“高さ”確保でより快適に!雪トンネルの開発進む
2023年度から山古志や栃尾といった雪深い地域で雪トンネルの試験運用を実施している長岡市。

これまでの2年間、積雪が3m近くに達しても倒壊せず、耐久性は確認できていたが、その一方でトンネルの高さがなく、かがんで通る必要あるなど課題もあった。
そこで25年度に設置されたものは、高さ1.9m、横の幅を1m強に。荷物を持っても広々と歩けるスペースが確保されている。

高さを確保した上で、実際に人が住んでいる家での実証実験を行い、その効果を確認しているのだ。
「除雪はトンネル前だけ」1時間半かかっていた除雪作業が5分に!
実際にトンネルが設置された家に住む男性は「いま除雪はトンネル前だけだから、もう5~6分で終わっちゃう。前は1時間半かかった。住んでいる人は快適ですごくいい」と驚くほどの効果。

長岡市は今後、実証結果を踏まえて雪トンネルの普及促進に向け、助成制度を検討していくとしている。
