3月15日、中国内陸部の四川省で、大規模な森林火災が発生した。
空が真っ赤に染まり、まるで火山が噴火したように、大量の煙が山々をのみ込んでいった。
この地域に生息している希少動物への影響を心配する声が上がっている。

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その希少動物が、日本でも大人気のジャイアントパンダ。

大規模な森林火災が発生した中国・四川省
大規模な森林火災が発生した中国・四川省

今回の森林火災により、どのような影響を受けるおそれがあるのか。

大規模な森林火災が発生した四川省は、2023年2月に日本から返還されたシャンシャンが暮らす、中国パンダ保護研究センターがある広大なエリア。

走る車のフロントガラスに火の粉が降り注ぐ
走る車のフロントガラスに火の粉が降り注ぐ

森林火災のあった地域・雅江では、山の斜面に火柱が立ちのぼり、走る車のフロントガラスに火の粉が降り注いだ。

中国メディアによると、現在までに付近の村の住民約6000人が避難し、2000人を超える消防隊員が消火活動にあたっている。

はたしてパンダたちは、無事なのだろうか。

ジャイアントパンダの生態にくわしい梶原裕美子さん談
ジャイアントパンダの生態にくわしい梶原裕美子さん談

かつて現地の研究施設で、パンダの飼育に携わったことがある専門家は、今回の森林火災にパンダが巻き込まれる可能性は低いというが、今後、深刻な影響が出るおそれがあるという。

ジャイアントパンダの生態にくわしい梶原裕美子さん談
ジャイアントパンダの生態にくわしい梶原裕美子さん談

ジャイアントパンダの生態にくわしい梶原裕美子さん:
竹林が燃えてしまったことで、パンダの主食である竹が減ってしまい、今後パンダの食料問題が生じてしまうこともあるかもしれません。

火は、広範囲にわたって燃え広がっていて、2日以上がたった18日も消火活動が続いている。

これまでジャイアントパンダの被害については伝えられていないが予断を許さない状況続く
これまでジャイアントパンダの被害については伝えられていないが予断を許さない状況続く

これまでジャイアントパンダの被害については伝えられていないが、予断を許さない状況が続いている。
(「イット!」3月18日放送より)