6日、メキシコで2014年に発生した学生43人失踪事件の真相求めデモが発生。大統領府の入り口のドアが破壊されるなどの被害を受けた。12日にも検察庁を狙ったデモが起き、車両11台が焼け、検察庁の従業員4人が負傷した。

大統領府の入り口を破壊

6日、メキシコで起きたデモ。

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大勢の人が車を押して、ドアを突き破った。壊されたのは、大統領府の入り口だ。窓ガラスは割れ、壁には落書きもあった。

デモのきっかけは、10年前の事件だ。
2014年、バスに乗っていた43人の学生が失踪。学生たちは、警察に拘束されたあと、麻薬組織に引き渡され、殺害されたとみられているのだ。

それ以来、事件の真相を求めたびたびデモが発生。2023年7月にもデモが起きていた。
今回の事態を受け、大統領は「ドアは直されるだけだ」とコメントしていた。

1週間後、今度は検察庁が…

しかし、約1週間後の12日にもデモが発生した。

大統領府の次に狙われたのは、検察庁だった。爆発音が鳴り響き、車が炎に包まれている。

海外のメディアによると、失踪した学生を探していた2人の刑事が一時、行方不明になった。2日後、無傷で発見されたが、何があったのか発表されなかったため、検察庁が狙われたとみられる。         

このデモで車両11台が焼け、検察庁の従業員4人が負傷した。
(「イット!」 3月14日放送より)

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