23日、大阪・ミナミの商店街で能登半島震災募金活動が行われた。石川・七尾市出身の「大阪かに源」の武田源社長と共に募金を呼びかけていたのは、かつて店頭のオブジェを破壊した男性だった。

“被害者”と“加害者”共に募金活動

「能登半島震災募金にご協力お願い申し上げます」
23日、大阪・ミナミの商店街で募金を呼びかけていたのは、カニ料理店「大阪かに源」の武田源社長。

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武田社長は、能登半島地震の被災地、石川・七尾市の出身だ。その隣では、1人の男性が一緒に募金を呼びかけていた。

この2人の関係は、“過ちを犯した側”と“被害を受けた側”だ。

3年前の2021年、かに源は店のオブジェが破壊される被害に遭った。壊したのは、コロナでストレスが溜まっていたという男性2人だった。

社長と一緒に募金活動をしていたのは、その時の男性の一人だ。男性は過ちを謝罪し、心を入れ替えて店を手伝うようになっていたのだ。

オブジェを壊した男性は「当時のことがあってから、人生や価値観が変わった。少しでも周りの人の役に立ちたい。その一点の気持ちでやっている」と話す。

武田社長は「人生っておもろいな。心が弱っている時に助けてくれることに、心から感謝」と笑顔を見せた。

集められた募金は、能登半島の復興に役立てられる。
(「イット!」 2月26日放送より)

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