いよいよ8日からハンガリーで始まる、パリ五輪出場をかけたバスケットボール女子世界最終予選。日本はスペイン、ハンガリー、カナダと対戦し、上位3位までが五輪への切符を手に入れる。日本代表注目の候補選手を紹介。第3回はキャプテン・林咲希選手(28)。
強豪国撃破を統率! 3ポイントシューター&スピードが武器の林咲希
林咲希(はやし さき)(28)173cm 福岡県出身
この記事の画像(6枚)▼ポジション シューティングガード
▼精華女子高校、白鷗大学(インカレ優勝)で活躍の後、Wリーグ・ENEOSに入団。昨年富士通に移籍した。数々の国際試合に日本代表として出場し優勝、準優勝を経験。2021年東京五輪で銀メダル。
▼スリーポイントシューターとしての高い能力とスピードが武器。チームを引っ張るキャプテンとしての統率力も兼ね備える。
▼好きな食べ物 和食
▼座右の銘 苦手なことにチャレンジしそれを楽しむ
日本代表を率いるキャプテンとして、そして選手個人としての思いは?
「勝ちたい気持ち一人一人強い」 自身は「東京五輪から成長、自信持ってシュート」
日本出発直前の強化合宿での取材(1月26日)で、林選手は、自らが率いるチームの状況について、
「勝ちたい気持ちが一人一人強い。アジア競技大会(昨年9〜10月開催。日本女子は中国に惜敗し銀メダル)でできなかった点を自分たちが噛み砕いて、(相手からの)苦しいシュートやタフなシュートを減らしていこうという気持ちを皆が強く持ってやれているところがいい雰囲気につながっている。吉田(亜沙美)さんや(馬瓜)エブリンが入ってきて、なおさら強度が上がったような感じも受けるし、下も上も関係なく全員で戦えている」
キャプテンとして、チーム全体への「信頼感」を語った。
一方、自身については、
「東京五輪では、走って動いてスリーポイントシュート、スクリーン(相手選手の動きを妨げる)をかけてもらってスリーポイントシュート、とかばかりだったが、今回は自分がスクリーンをかける側だったり、ハンドラー(ボールを運ぶ役割)になることも多いので、そのあたりも成長できていると思う。またシュート力に関しては、前は『外したらどうしよう』と思っていたが、今は自信を持ってうてている」
一選手としての着実な成長について「自信」を示した。
「しつこいバスケ」「見て楽しいバスケ」で「三連勝」宣言!
そして、東欧での最終直前調整に向け日本を出発する際(1月29日)に、いよいよ8日に控える世界最終予選へ向け、林に「チームとして一番見てほしいポイント」を聞くと、
「なんてしつこいんだ(笑)と思えてもらえたらいいかなと。どれだけ(相手が)止めようとしても、パスが止まらないとか、そこを見てほしいし、ディフェンスではアグレッシブに戦っていきたいと思っているので、注目してほしい」
と、”勝利”に食らいつく意気込みを語り、
「皆さんが見て『楽しい』と思えるようなバスケットをすれば絶対に勝ちにつながると思うし、それほど自分たちは気合を入れて戦わないといけないと思っている。三連勝を目指すとチームで決めている。しっかり三連勝して帰ってきたいと思っているので、熱い応援をお願いしたい」
林は、強い“決意”を示した。
いよいよ8日から最終決戦へ。日本チームは7日までに代表選手12名を確定し、初戦、強豪スペインと激突する。