パリオリンピックへの世界最終予選(2月8日・ハンガリー)を控えるバスケットボール女子日本代表。

練習開始時に円陣を組む女子代表候補選手ら(都内)
練習開始時に円陣を組む女子代表候補選手ら(都内)
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男子が昨年のワールドカップで五輪出場を決定している中、出場を決めることができるか注目されているが、欧州へ出発するのを前に、26日、都内で強化合宿を公開した。

対戦形式の練習を行う選手ら(都内)
対戦形式の練習を行う選手ら(都内)

ウォーミングアップから笑いが起こるなど和やかな雰囲気だったが、3対3などゲーム形式のトレーニングでは激しいコンタクトのある練習を展開。対戦する強豪国を想定して、体格の大きい男子大学生を相手にした練習も行われた。

合宿開始時点で20人だった代表候補選手はこの日時点で16人に絞り込まれたが、そのうちの一人、馬瓜エブリン選手(28、東京五輪銀メダル)が取材に応じ、「チームを鼓舞して起爆剤となることが自身の目標でもあり、変わらない」と、パリに向け再び“ムードメーカー”役を果たすことを宣言した。

赤穂ひまわり選手(左)と馬瓜エブリン選手(中央)、恩塚亨監督(右)
赤穂ひまわり選手(左)と馬瓜エブリン選手(中央)、恩塚亨監督(右)

また、初出場した2021年の東京五輪との「変化」について聞くと、馬瓜エブリンは、

東京五輪からの変化を「年齢」とおどける馬瓜エブリン選手(都内)
東京五輪からの変化を「年齢」とおどける馬瓜エブリン選手(都内)

「年齢ですかね」とおどけてみせたが、

東京五輪ではリング近くのエリアにアタックして相手方のファウルをもらう役割が重視されたが、パリ五輪にむけては、それに加えて、外側からのシュートが増えているという変化を挙げた。

テレビ番組への出演や男子ワールドカップでの解説など幅広い活躍をした、約1年間の“休養”を経て選手に復帰した馬瓜エブリンだが、

「休んで3カ月くらいでバスケしたかった。やべー、1年って言わなけりゃよかった(笑)」

「休んで3カ月くらいでバスケがしたくなった」と告白する馬瓜エブリン選手
「休んで3カ月くらいでバスケがしたくなった」と告白する馬瓜エブリン選手

と、“休養”に入るもすぐさま“復帰”への思いが高まってしまったことを告白。

「(女子の)Wリーグのファイナルや他の選手の代表戦を見ていて、自分は今までここにいたんだ、ここでプレーしていたんだと、すごくしんみりした。フロアに降りただけで泣きそうになる時もあった。それだけバスケをやりたかったんだなと感じられてよかった」とバスケットボールへの熱い思いを再認識したことを率直に語った。

一方、“休養中”様々な経験や出会いをしたことで気持ちが動じなくなり、「余裕」を持つことができるようになった、それが選手復帰後にも活きているという。

また「解説として男子ワールドカップなどの試合を見ることで、動きなどあらためて勉強になった。自分がもしそこにいたらこういう動きになる、などイメージができた」と語る。

休養後のコンディションは徐々に上がって来たといい、

「一戦一戦集中してパリへの切符をつかむ」と決意を語る馬瓜エブリン選手
「一戦一戦集中してパリへの切符をつかむ」と決意を語る馬瓜エブリン選手

「一戦一戦、試合に集中してパリへの切符をつかみ取りたい」と強い決意を語った。

被災地へ思いはせ決意語る赤穂ひまわり選手
被災地へ思いはせ決意語る赤穂ひまわり選手

また、石川県七尾市出身の赤穂ひまわり選手(25、東京五輪銀メダル)は取材に対し、能登半島地震の被災地に思いをはせ、「大変な時なので試合を見てもらえるかわからないが、見た人が一瞬でも大変なことを忘れられるぐらい熱中できるような試合をしたい」と決意を語った。

世界ランキング9位の日本。

2月8日からの最終予選ではスペイン(同4位)、ハンガリー(同19位)、カナダ(同5位)と対戦し、4カ国中上位3位に入れば、3大会連続のオリンピックへの切符を手に入れることになる。

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