九州運輸局は、熊本県内のタクシーの初乗り運賃について改定が必要と発表した。今後、値上げ幅を決める方針で、早ければ2024年5月には値上がりする予定だ。街の人からは「高齢者は困る」などの声が聞かれた。

タクシー初乗り630円が値上げへ

九州運輸局によると、2023年9月に熊本県内の個人タクシーを除くタクシー事業者139社のうち7割以上から、運賃改定の要請があった。

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要請では「現在630円としている初乗り運賃を“700円から850円”に値上げしてほしい」としている。九州運輸局は審査を行い、11月20日付で値上げが「必要」と判定した。

要請は11月15日までに9割を超えていて、理由としてコロナ禍での業績悪化や燃料費高騰などが挙げられている。

街の人「高齢者は困る」「仕方ない」

タクシーの初乗り料金が値上げする事について、街の人たちからは…。

「高齢者は困る。薄暗くなったらタクシー使うから。高齢者にとってはタクシーは大事な足」や「今、値上げのラッシュだからね、仕方ない」など、様々な声が聞かれた。

熊本・益城町にある熊交観光タクシーは、TKUの取材に対し「業界ではドライバー不足が続いていて待遇改善も課題。公共交通の一つとしてお客さまには心苦しいが、理解してほしい」と話している。

九州運輸局は今後、輸送実績や収支状況を基に値上げ幅を決める方針で、早ければ2024年5月に値上がりする予定だ。

(テレビ熊本)

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