元環境相で自民党の小泉進次郎衆議院議員は、熊本市を訪れ、国内では解禁されていない一般のドライバーが自家用車などを使い有料で乗客を運ぶサービス「ライドシェア」について、住民と意見を交わした。

小泉元環境相がライドシェアで意見交換

元環境相で自民党の小泉進次郎衆議院議員は、10月15日に熊本市を訪れ、南区海路口町にある学料公民館を訪問した。大西熊本市長も参加して住民と意見を交わした。

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自民党・小泉進次郎衆議院議員:
交通の不便さを感じていない人はほとんどいないのが日本の状況。新しい選択肢が必要ではないかということで、出てきた一つが「ライドシェア」と呼ばれるもの

「ライドシェア」とは、一般のドライバーが自家用車などを使い、有料で乗客を運ぶサービスだ。アメリカなどではすでに導入されているが、政府は国内でのサービス解禁に慎重な姿勢を示している。

一方で、菅前首相が、訪日外国人観光客の増加による観光地でのタクシー不足に言及し、解禁を提唱していて、河野デジタル担当相や小泉元環境相もこの考えに同調している。

「交通弱者や運転手不足の解決にも」

小泉元環境相は「ライドシェア」解禁について次のように述べた。

自民党・小泉進次郎衆議院議員:
地域で困っている住民がいるのが分かっているから、“私がライドシェアでドライバーをやろう”。それを可能とする社会にした方がいいのではないか

小泉元環境相は「地方の交通弱者や運転手不足の解決にもつながる」と述べた。

地域住民:
学料(この地域)から一番近い駅、川尻駅まで自転車で30分かかる。本当に送迎が子どもが中高生の頃、大変だったので、忙しい時間を誰かがサポートするというのはとても助かると思った

また、海外出張の際に「ライドシェア」を利用したという大西熊本市長は、安全性を疑問視するタクシー業界の声を踏まえた上で、「タクシー会社の経営者や運転手の声も聞きながら、一方では、『ライドシェア』という新しいサービスを実証的に導入して補完していくと、お互いが成り立っていく。そういうふうにした方がいい」と述べた。

実証実験への参加を前向きに検討

大西市長は今後、国が「ライドシェア」の実証実験を行う際には、参加を前向きに検討する考えを示した。

熊本市・大西一史市長:
実験的に導入しながら、特に交通に不便を感じている人たちが“良くなったな”と展開できるように熊本市でも取り組んでいきたい

自民党・小泉進次郎衆議院議員:
仮に、これから国が「ライドシェア」の実証をやりたい自治体を募ったときに、熊本市は間違いなく選択肢の一つになると感じた

(テレビ熊本)

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