2023年5月に山形・鶴岡市田麦俣の山形道で5人が死傷した事故を受け、現場のトンネルでスピードの出し過ぎを抑制する安全対策工事が始まった。

スピード出し過ぎを抑制…対策工事開始

鶴岡市の山形自動車道・田麦俣トンネルでは2023年5月、対向車線にはみ出した乗用車が走ってきた車と正面衝突し、3人が死亡、2人が大けがをした。

安全対策工事の様子
安全対策工事の様子
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事故を受け、田麦俣トンネルを管理するNEXCO東日本は、10月3日からトンネル内と出入り口の約2.3kmの区間で安全対策工事を始めた。

これまでに車道を見やすくする「導流レーンマーク」や、凹凸があり乗り上げると振動で危険を知らせる「路面標示」の設置を終え、現在は走行すると音が鳴り、看板への注意を促す舗装工事が行われている。今後はトンネル内に居眠り防止用の青色の照明も設置する予定だ。

また、中央の車線を区切る部分にはガードロープではなく、20メートル間隔で「幅広のゴム製ポール」を新たに設置して目立たせるという。

NEXCO東日本 鶴岡管理事務所・小澤隆二工務担当課長:
ガードロープは田麦俣トンネルの構造上、まだ施工方法が確立していない状況。国交省の検討委員会で方法を検討中の段階で、その結果を見て設置を検討していきたい。今回は「幅広ポール」を設置する

工事は2023年11月17日まで行われる予定となっている。
山形道の湯殿山IC~庄内あさひIC間は11月17日まで、庄内あさひIC~鶴岡IC間が11月6日まで夜間通行止めとなる(午後8時~翌朝6時)。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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