国家プロジェクトの半導体工場が建設される熊本県と北海道が協定を結んだ。協定では、課題解決に向けた連携や経済や観光での交流促進を目指す。
熊本県と北海道がタッグ結成
熊本市中央区のホテルで開かれた熊本県と北海道の半導体関連の推進を目指す連携協定の締結式。熊本県から蒲島郁夫知事、北海道から鈴木直道知事が協定書にサインした。
この記事の画像(7枚)蒲島郁夫熊本県知事:
日本の北と南から半導体の国内生産を強化し、協力して日本の経済安全保障の一翼を担っていきたい
鈴木直道北海道知事:
両地域の連携を一層に密にして交流の拡大を図りながら両地域の経済活性化につなげていきたい
TSMCとラピダスが進出の2大拠点
熊本県には、台湾の半導体製造大手・TSMCが進出し工場建設が進められている。また、北海道には国産の次世代半導体の製造を目指すラピダスの進出が決まっていて、熊本県と北海道は、半導体に関する国家プロジェクトの2大拠点となっている。
今回の連携協定では、人材育成や交通渋滞など共通する課題の解決に向け協力して国へ要望。
また、経済や観光での交流促進も目指していることから、10月に観光交流ウィークと題して、交流のカギとなる直行便の就航に向けてイベントを行う予定だ。
人材育成の先進校・熊本大学で意見交換
また、北海道の鈴木知事は課題の一つとなっている半導体の人材育成について、先行する熊本大学を訪問。
TSMCの進出後に半導体に関連した新しい学部や学科を新設した熊本大学の取り組みについて、意見交換を行った。
鈴木直道北海道知事:
今後の北海道においても人材育成が重要なポイントで、参考になった
(テレビ熊本)