MLBオールスターゲームは11日(日本時間12日)、米・シアトルのTモバイルパークで開催され、エンゼルス・大谷翔平選手は、アメリカン・リーグの「2番DH」で先発出場。
空振り三振と四球の1打数無安打に終わり、待望のホームランは出なかった。

大谷は圧倒的な存在感で、打席に入るたびにスタンドから、「カム・トゥ・シアトル(シアトルに来て)」の大合唱があった。
初めての経験に、試合後の会見では「聞こえてましたけど、打席は打席で集中していました」と話している。

今季終了後、FA(フリーエージェント)となり、去就が注目されているが、他球団の選手に「来季一緒にプレーしよう」と言われたかについては、「秘密ですね、それは。言われても言えないですし」と含みを持たせ、今後も大谷の一挙手一投足から目が離せない。

大谷選手、球宴出場後の一問一答

大谷選手との一問一答は、以下の通り。

ーー 打席中にシアトルに来てコールがありましたが、経験したことありますか?
エンゼルス・大谷翔平選手:
ないですね。聞こえてましたけど、打席は打席で集中していました。

ーー 過去2回と比べて、今回のオールスターはどうだったか?
1回目と比べたら、もちろん緊張感とかはなかったですが、何回来ても新鮮ですし、いい経験だなと思って、きのうもきょうも楽しみました。

ーー いろいろな選手から、“一番すごい選手は大谷だ”と名前が多く挙がったが、誰がすごいと思うか?
自分たちのチーム、アリーグってことですか?

ーー 全部で
きょうに限らずですよ、ベッツ選手はすごいなって。ライト守ったり、ショートを守ったり、セカンドを守ったり、高いレベルでオールラウンドでこなす選手はいないと思うので、見ててすごいなとは思います。

ーー セカンドでアラエス選手と会話してましたが、会話の内容と今季の活躍?
セカンドでは、彼がアウトになったあとだったので、『お前の足が必要だ』みたいな冗談言われて、『そんなことないよ』みたいな感じで返しましたけど、毎回シーズン中、毎回見ればヒット打ってますし、必ず見たときにヒット打っているような、そういう感覚なので、すごいなと思って見てます。

ーー シアトルのファンの印象は?
熱もあって、いつも来たときに素晴らしいファンだなと思ってますし、まあここ2年ぐらい、オフシーズンにシアトルに行ったりとかしてたので、街もきれいですし、素晴らしいところだなと思って、いつも思ってます。

ーー 他球団の選手で「来年うちに来て一緒にやろう」って言われた選手はいますか?
まあ秘密ですね、それは。言われてても言えないですし。

ーー 2打席立ってみて
どんどん振っていきたいなと思ってたので、まあどっちも3(ボール)2(ストライク)になって、多少ボールでも行きたいなという気持ちで立ってました。

ーー 後半戦はどういうアプローチで挑みたい?
やることはもちろん変わらないので、自分が毎試合ベストな状態で結果を出しに行くというところですし、まあチーム的には、ちょっと苦しい状態、けが人も多くて苦しい状態ですけど、何人かもちろん帰ってきますし、そのときに、しっかりまた戦える準備ができる準備を今のうちからしっかりして、後半戦に臨みたいなと思ってます。

ーー きょうはアロザレーナ選手のスーパープレー見てどう思った?
シーズン中からディフェンスも、オフェンスも素晴らしいですし、まあこういうところでああいうプレイができるっていうのも、スター性じゃないかなと思うので、まあ常にそういう素晴らしいプレーができるいい選手だなと思います。

ーー 明日から2日間貴重な休み。過ごし方は?
とりあえず、明日は何もしないとかオフだと思う。あさっては試合の前日なので、準備をしたいなと思います。

ーー (ホームランを)狙いに行ったと思うが、惜しかったと思うところは?
2打席目の初球ですかね、カーブは惜しかったなとは思います。打ったかなと思ったんですけど、ちょっとそれよりも曲がりが大きくて、ファウルになってる感じですかね。

ーー 3回目のオールスター、他選手からの接し方の変化は?
自分より、年齢的に下の選手がもちろん何人もいたりとか、最初の方はあまりなかったですけど、そういう感じはありましたけど、基本的には全員他のチームの選手ですし、あまりしゃべったことがない選手たちなので、しゃべれば別に、年齢関係なく、みんなフレンドリーな人が多いですし、いい人たちが多いので、楽しく過ごせているかなと思います。

ーー オールスター期間中で一番心に残っていることは?
まだ終わっていなというか、さっきまでプレーしていたので、まだ振り返るということはないですけど、シーズンが終わったあとにでも、楽しかったなと思うんじゃないかなと思います。

ーー 野球をやる子どもたちにどんな姿を見せられたか、また見てもらえたか?
自分に限らず、スーパースターの選手たちがいっぱい出ているので、その中のプレイヤーの1人として、バッターで出ていたので、積極的にスイングしたいなと、思っていましたね。

ーー 大きな舞台で本塁打を打つ難しさとは?
オールスターに出るくらいの素晴らしいピッチャーが集まっているので、なおさら打つのは難しいですし、その中でホームランを打つ選手は限られていると思うので、今後また選ばれたいなと思う気持ちはありますし、そこでまた打ってみたいなという気持ちはあります。

ーー 後半戦に向けて、2年前はペースが落ちたが?
ペース的には落ちていましたけど、バッティングの内容というか、感じというのはペースに限らず、打席の内容はその時によって変わってくると思うので、いい時もあれば悪い時もありますし、なるべくいい時を維持するっていうのが、一番難しいことでもあるので、きょうはきょうで終わったことですし、明日から2日間休んで、切り替えて後半戦に臨みたいなと思います。

ーー “何度も帰ってきたいと思うオールスター”何が魅力?
「普段同じリーグでプレーしているチーム、敵として相手のチームとして戦っている、その中の主力選手たちと、今度は一緒に味方として、一緒にプレーできる、一緒のラインアップに入れるっていうのは、特別なことじゃないかと思うので、それは何回経験しても素晴らしいことだなと思います。

ーー 後半戦に向けて
ピッチングに限らず、いいコンディションで、まずは(後半戦)初戦を迎えることが一番大事ですし、初戦が終わったら、2試合目、3試合目、4試合目と行けるように、その準備をしたいなと思っています。

(写真: AFP=時事)

報道スポーツ部
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