手洗いには使えるが、石けん類はNG

――タンクに注がれる水は手洗いに使っていいの?

トイレの内部構造も含めてお伝えします。家庭用トイレの多くは、タンクに水が所定量だけたまり、水洗用のレバーを回す(ボタンを押す)と便器に流れます。この仕組みは、タンク内にある「フロートバルブ」などで適切に動くようになっています。

トイレタンク周辺の水の流れ(提供:TOTO株式会社)
トイレタンク周辺の水の流れ(提供:TOTO株式会社)

タンクの水は減ると、給水管から分岐して(1)タンクに直接流れるルート(2)手洗い管を通じてタンクに流れるルートでたまります。この(2)が手洗いで使える水です。水源は水道水なので、手洗いに使用して問題ありません。ただし、石けん類は液体・固体ともに使用できません。

トイレタンク内部の構造(提供:TOTO株式会社)
トイレタンク内部の構造(提供:TOTO株式会社)

――石けん類が使えないのはなぜ?他に注意点は?

タンク上部の手洗器で使った水は、タンク内にたまります。石けん類を使うと、洗剤の成分やカスが残ってしまい、フロートバルブや金属類を傷めることにつながるのです。場合によっては止水不良や水漏れが発生する恐れもあります。このほか同じような理由で、芳香洗浄剤をタンク上部に置くのもお勧めしていません。気になる方は、芳香洗浄剤のメーカー様にお尋ねいただければと思います。

激しい汚れは洗面所で洗うのが望ましい(画像はイメージ)
激しい汚れは洗面所で洗うのが望ましい(画像はイメージ)

――それならどのように使用するのが望ましい?

極端な例になりますが、自宅での生活など、手がそこまで汚れていない状態では、タンクの手洗器を使っても問題ないと思います。ただこれが、外遊びやスポーツなどで、土やほこりまみれになった手を洗うのであれば、洗面所をご利用いただいた方がよいのではと思います。