新品の靴下を購入したときについているタグ。プラスチックや糸で取り付けてあるが、多くの人は面倒と思いながらもハサミなどで外していることだろう。

しかしメーカーによっては、タグが“糸”で縫い付けられていた場合、ハサミを使わずに簡単に取ることができるという。その方法をユニクロが公式Twitterアカウント(@UNIQLO_JP)で投稿した。

糸を引くだけでほどける!
糸を引くだけでほどける!
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「実はこれ“指”でほどけます」とのコメントと共に投稿されているのは、新品の靴下と、そのタグを縫い付けている糸の端を持つ指のアップ画像。なんでも、タグから少し飛び出している糸の端を引っ張ることで、簡単にほどくことができるのだそう。

スルッとほどける糸
スルッとほどける糸

一緒に投稿されている8秒の動画では、糸の端を思いっきり引くと、スルーっと1本の糸がほどけていく、実際の様子も収められている。この方法ならば、道具を用意する手間もかからず、靴下を傷つけてしまう心配もないだろう。

この靴下の仕組みには「いつも手で引きちぎってました」「スタッフ教えてよww」「知らなかったです」といった驚きの声が多く寄せられている。

薄手のソックスのみ対象

「こんな手軽な方法があるなんて…」と今までの作業を思い返した人もいることだろう。これはいつから付いていた仕組みなのだろうか?また、ユニクロ独自になるのだろうか?

ユニクロの広報担当に話を聞いてみた。


ーーいつ頃から導入している仕組み?

2020年秋頃から導入しています。

2020年秋頃からソックスのみ導入
2020年秋頃からソックスのみ導入

ーーどんな商品に導入しているの?

確認できた範囲ではありますが、ソックスのみ導入しています。ソックスの中でも薄手の商品のみ対象です。厚手の商品はミシンの押さえでパッケージが歪んでしまう、また、2組・3組などセット売りの商品も、パッケージの前後の距離が長すぎてミシンの針が通りきらないため、導入できておりません。


ーーどのような仕組みになっている?

ミシンでヘッダーの後ろ側で2回、“もやい結び”のように糸を結ぶことによって、表から糸を引っ張ると結び目が解けるような仕組みとなります。

「お客様のお役に立つような情報が発信できれば」

ーーそもそも、なぜこの仕組みをTwitterで投稿した?

洋服のお手入れの方法など、お問い合わせをいただくことも多く、お客様のお役に立つような情報が発信できればと思い投稿しました。配信メディアについては情報量に応じて決めており、今回はTwitterに向いた情報と判断したため、Twitterで投稿させていただきました。

ハサミなどの道具を使う必要なし
ハサミなどの道具を使う必要なし

ーーユニクロ独自の仕組みになるの?

パッケージなど資材を取り付けるミシン用に、一般的に存在しています。


ーー「知らなかった」との反響が、投稿にはあるが?

お客様からポジティブな反応をいただけて良かったと思っています。一部の限られた商品に関する内容でも、お客様のお役に立てる情報と判断した場合は、今後も発信していきたいと思っています。

ユニクロでは、服のお手入れに関する情報など、今回の投稿のようなお役立ち情報を、Twitter以外に、ユニクロの公式YouTubeなどでも、動画でわかりやすく紹介しているという。

担当者は「こういった情報をご活用いただき、お客様に商品を長くご愛用いただきたいと思っております」と話している。

もしかしたら生活の中で少し不便に思っていたことの解決の糸口になるかもしれない。気になる人はチェックしてみるといいのではないだろうか。

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。