スキー場が廃止され冬の“目玉施設”がなかった長野市飯綱高原一帯を盛り上げようと、こたつキャンプやアウトドアサウナなど高原の冬を満喫できる施設が1月14日オープンした。
「こたキャン」でコース料理
長野市郊外の飯綱高原。大座法師池のほとりは、2022年4月にオープンした「森の駅」を中心に「nagano forest village（ナガノフォレストビレッジ）」として整備されている。そこに新たな魅力が加わった。
雪の上に建てられたテント。中に入ってみると、こたつが置かれている。こたつキャンプ、通称「こたキャン」だ。冬限定の施設が1月14日のオープンを前に報道公開された。
（記者リポート）
テントの中なのに、こたつに入っているというのが不思議で、とても新鮮です。こたつが暖かいので当分はここから動けそうにありません
施設を運営するeternal story・倉沢亮太アシスタントマネージャー：
中では好きなように過ごしてもらって（テントを）開放して景色を楽しみながら
（記者リポート）
こたつキャンプの売りの一つがこちら、テントの中で味わえるコース料理です
メニューはミシュランガイドで「星」を獲得したレストランで腕を振るっていたシェフが監修。
前菜は、長野市中条で加工されたシカ肉のパテなど、信州産の食材にこだわっている。メインは鍋。鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだ、ジョージアの伝統料理「シュクメルリ」だ。
（記者リポート）
やわらかい。濃厚なソースとばっちりマッチしています
デザートは長野市芋井産のりんごパフェ。
新たな施設を設けた狙いは「冬の集客」だ。1998年の長野オリンピックの会場にもなった「飯綱高原スキー場」。長く市民に親しまれてきたが、スキー離れや雪不足による営業期間の短縮の影響で3年前に廃止された。
以来、一帯ではアスレチック施設やキャンプ場などが整備され、グリーンシーズン観光の充実を図ってきた。
一方、冬場は目玉となるアクティビティがない状態が続いていた。
スノーシューで森を散策
施設を運営するeternal story・倉沢亮太アシスタントマネージャー：
今まで来たことあったけど、また新しい飯綱を知ってもらえたらなと。県外の方に関しても、長野の雪がより身近になってもらえれば
ガイド：
これ見て、ウサギの足跡。あっちにもたくさんあるね
キャンプ以外の楽しみ方も。スノーシューを履いて森を散策。2月にはガイド付きのイベントが企画されている。（スノーシューレンタル込みで2500円 2月の3日間実施）
体験した人：
新雪とか普通の靴だと行けないので、スノーシューならではだなと。すごくきれいで楽しかった
アウトドアサウナ
体を動かした後はアウトドアサウナでリラックス。
体験した人：
だいぶ暑い、（汗は）もう止まらない
汗をかいたら、池のほとりで外気浴。
体験した人：
気持ちいいです、空気がおいしい感じで
施設は14日オープン。3月12日まで焚火イベントなど高原の冬を満喫できる催しが予定されている。
施設を運営するeternal story・倉沢亮太アシスタントマネージャー：
できる限りこの施設、地域を使って「この時期でも楽しいですよ」を伝えていきたい
（長野放送）
