10月11日からスタートした「全国旅行支援」。この制度の詳細と、お得な利用方法を紹介する。

最大1万1000円がお得に…全国旅行支援の詳細

全国旅行支援は、宿泊代の割引と地域クーポンの付与で、最大1万1000円がお得になる制度だ。最大7泊、12月20日宿泊分まで適用される。

【割引額(1泊上限)】
・交通付き旅行:8000円
・それ以外:5000円

【地域クーポン】
・平日:3000円
・休日:1000円

【参加条件】
・ワクチン3回接種またはPCR・抗原検査の陰性証明

10月11日からスタート
10月11日からスタート
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航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏に、詳しく解説してもらった。

――参加条件ですが、いくつかポイントがあるんですね?

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
はい。県外へ出かける場合は、全国統一で「3回以上」のワクチン接種か陰性証明が義務付けられています。ただ県内の旅行に関しては、各県で決めてよいということなので、「2回以上」でいいところと「3回以上」でないとだめなところ、両方あります。
また12歳未満は、親と一緒の旅行であれば、ワクチン接種も陰性証明書も不要です

――「地域クーポン」は平日の方が休日より2000円分お得ですが、土曜宿泊だけが「休日」で、日曜・祝日は「平日」なんですね。どうして平日の方がお得で、また日曜・祝日も平日扱いなんですか?

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
日本人は土日を中心としたスタイルで旅行する人が多いです。週末はホテルが埋まるけど平日は全然、といった観光地が多い。
自由に動けるシニアや、有給休暇を使える人に「平日に行くとお得ですよ」ということで、土曜の宿泊だけを1000円にしています。年内の祝日は飛び石になるので、間の平日を休んで旅行してもらえれば、ということもあって「平日」の定義を広くしています

アナリスト一押し!「そうだ!函館に行こう」

――「全国旅行支援」は、自治体独自のキャンペーンと併用することができるんですね。鳥海さんのおすすめはどこですか?

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
函館市です。自治体の割引と全国旅行支援を併用する場合、まずは自治体の割引が適用されますが、函館市は大盤振る舞いで、宿泊費の半額、最大1万円までを補助してくれます。例えば1人2万円のホテルに宿泊した場合、まず「はこだて割」で半額の1万円になります。その後、「全国旅行支援」で1万円から40%オフの6000円になり、さらに3000円分のクーポンが付与されるので、実質3000円という計算になります

旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
地域クーポンは、ほとんどの自治体でチェックアウト当日までの利用期限になっています。そこで使わなければただの紙切れになってしまうので、現地で使い切るというのが大事です。普段は食べない、買わないようなちょっと贅沢なものに、「いつもは手が出ないけどクーポンあるから…」と使ってもらう。旅行の満足感を高めて、これをきっかけに地域でお金を循環させて経済を活性化しようという狙いです

――函館市の他に、交通費を1人当たり最大5000円キャッシュバックしてくれる高知県の「観光リカバリーキャンペーン」や、宿泊費を最大5000円まで半額補助してくれる長崎県の「五島へ行こう旅キャンペーン」などがおすすめなんですね
旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
高知は車で行った場合のETC代も、1台5000円まで出してくれるんです。都道府県単位だけでなく市町村単位でも、探せばお得な情報が出てきます。
先に始めた自治体のキャンペーンがテレビで報道されることで、他の自治体も準備を進めているようです。明日以降もどんどん情報が出てくると思いますよ

12月20日までのキャンペーン期限が延長される可能性も…

――「全国旅行支援」は、予算5600億円を使い切ったら終了してしまうんでしょうか?
旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
観光庁は「予算は潤沢」と言っていました。ただ、今回は全国47都道府県の事務局に国からお金が入ってそこから配分されます。事前予約分でいっぱいになって新規の枠がないと言っている旅行会社もすでにありますので、配分の仕方がうまくいっていない自治体は、終了してしまう可能性もあります。ただ5600億円はかなりの額で、国民の多くが旅行に行かない限りは使い切ることはないと思います。
また、5600億円以外にも一部使える予算があるはずなので、使い切ってしまった自治体に対しても追加で出すことも考えられます。
旅行予約は早めに取るのがベストですが、瞬時になくなるということはないし、希望の宿が押さえられなくても、他の旅行会社やいろいろなサイトを見ていけば、どこかでは取れると思います

――キャンペーン期間は1220日までですが、延長や再開の可能性はどうですか?
旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
取材を進めている中では、1月の年始開けに再開しそうな感触です。割引率は分かりませんが、1月末までは何らかの支援策があると考えられます。クリスマスや年末年始は何もしなくてもお客さんが入りますので、対象外になると思います

――自治体ごとにキャンペーン内容が異なる部分もありますが、どこでチェックをすればいいですか?
旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
11日から新規予約が始まります。割引が提示された状態で予約できるようになりますので、そこで申し込めば問題はありません。
ただ、10日までに申し込んだ分については、「キャンセルして再度申し込んでください」となる場合があります。そうなったときのキャンセル料がどうなるかといった問題がありますし、キャンペーンの準備が遅れている自治体もいくつかあるので、最新の情報を各自治体のHPで確認する必要があります。一番簡単なのは旅行予約サイトですね。せっかくの旅行なので、シンプルにストレスなく出かけたいですね

(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月10日放送)