卒業シーズンの3月、テレビ宮崎では視聴者の皆さんから学校生活最後のお弁当の写真をお寄せいただいた。そのなかのひとつのエピソードを紹介する。最後のお弁当に添えられた母の手紙。それに応えるように娘が手渡したのは、3年間の弁当をまとめた一冊の本だった。卒業を機に宮崎を離れる娘から母へ贈られた、世界に一つのサプライズと親子の絆を振り返る。

高校生活最後のお弁当

宮崎県都城市に住む、きんきんさんからの投稿。

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3月1日に県立高校を卒業した娘の京香さん。この春から東京の大学に進学し、一人暮らしが始まるそうだ。そんな京香さんの高校生活最後のお弁当は、卒業式前日に母親のきんきんさんが、心を込めて作ったものだった。

お弁当には「祝」の文字が飾られ、さらに「いつも残さず食べてくれてありがとう」と書かれた手紙も添えたという。

娘から母へ“お弁当のフォトブック”

すると、卒業式の後、京香さんからきんきんさんへある「贈り物」が手渡された。

「3年間、美味しいお弁当をありがとう」という言葉とともに手渡されたのは、 お弁当のフォトブック。京香さんは3年間、毎日写真を撮って本にしたそうだ。本には感謝のメッセージも入っていた。

京香さんは、勉強と部活動の両立に苦しんだ時期も、きんきんさんが作るお弁当に励まされてきたという。

きんきんさんは、京香さんが部活動や受験で大変な時にはお弁当にエールの手紙も添えていた。京香さんは、お弁当を食べるたびに、心も満たされていたことだろう。

このフォトブックを受け取ったきんきんさんは、喜びのあまり涙があふれたという。「感謝の気持ちを伝えられる優しい子に育ってくれてありがとう」このフォトブックは、現在リビングの常に目に入る場所に飾られている。 

3年間、欠かすことなく続けられたお弁当作り。送り出す母親にとっては日々の当たり前の務めでしたが、娘の京香さんにとっては、それは確かな励ましの記録でした。手渡されたフォトブックは、いわば母娘で歩んだ3年間の『共同作業』の証。リビングに飾られたその一冊は、作り続けた母への何よりの卒業証書となりました。

(テレビ宮崎)

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