秋も本番。低い山、里山では、これから紅葉が楽しめるシーズンを迎える。今回は、新潟県との境にある富山・朝日町の「大鷲山」へ行ってきた。
以前は登山道はなかったが…地元の愛好家が切り拓く
海岸に近く、海を眺めながら登ることができる山。
案内は、県警山岳警備隊の元隊長で、登山愛好家グループ・山凱会の谷口凱夫さん。
矢野美沙アナウンサー:
おはようございます。きょうは大鷲山、この登山口からスタートですね。この山のいちばんの特徴は?
山凱会・谷口凱夫さん:
やっぱり“眺め”じゃないですか。海岸から近いということ。海岸から直接登っているという感じの山
矢野美沙アナウンサー:
なかなか、こういった山はないですね。ではきょうもよろしくお願いします
朝日町の大鷲山。 海岸に近い山ということで、海岸に沿って走る国道8号線沿いの海抜ゼロメートルにも登山口がある。
今回はショートコース。 林道を利用して車で上がれる、標高505メートルの展望広場奥にある登山口から登る。
矢野美沙アナウンサー:
谷口さん、もともとこの朝日町が地元じゃないですか。この大鷲山は昔からなじみがあるんですか?
山凱会・谷口凱夫さん:
わたしらは登ったことはなかった。わたしらは(同じ朝日町の)朝日岳に登っていたから
大鷲山には以前は登山道がなかったが、近年、地元の愛好家が切り拓いた。
山凱会・谷口凱夫さん:
展望広場から(の眺め)は、海に飛び込めるような感じがするよ。こういう山はなかなかない
ブナやナラの木が立ち並ぶ、少し急な登りが続く。
矢野美沙アナウンサー:
ほんの少しずつですが、黄色やオレンジに葉が色づいています。秋の入り口ですね
県警山岳警備隊の元隊長、さすがです…
谷口さん、急にザックを下ろしてやぶの中に入っていった。
矢野美沙アナウンサー:
何かありそうでした?
山凱会・谷口凱夫さん:
キノコがあったけど…あっただけ。時期が悪い。腐ってた
矢野美沙アナウンサー:
何を見て、今キノコがあると思ったんですか?
山凱会・谷口凱夫さん:
見えた
矢野美沙アナウンサー:
え、キノコ見えたんですか?ここから!?枯れ木は見えますけど…すごい
県警山岳警備隊の元隊長だけに、いわゆる「目の良さ」は健在だ。
横目にはずっと海!爽快感がすごい
矢野美沙アナウンサー:
うわー、この登山道は右手にずっと海が見えます。日本海を横目に登っていきます。爽快感がすごい!気持ちが良いですね
地元の朝日町や入善町からの登山客に出会った。
矢野美沙アナウンサー:
こんにちは~。海岸沿いの登山口から上がってきたのですか?
登山客:
緑風(と刻まれた石碑のある)展望広場から(登ってきた)。途中の
登山客:
冬もいいですよ。雪のとき。スノーシューやかんじきで
登山客:
必ず誰か、冬も登っている
登山客:
360度見渡せるし。こんな天気が良い日だったら、横に海を見ながらだから、すごく気持ちが良い
歩き始めて約1時間半…。
矢野美沙アナウンサー:
きれいに開けてます。あ~山頂ですね!お疲れ様です。おお~扇状地と日本海と!海がこれだけ近いって、この山ならでは。スッキリしますね。気持ちが
きょうの山ごはん…“秋”感じるメニューで
大鷲山は、標高816.8メートル。
さあ!お昼の時間だ。きょうの「やまごはん」は…
山凱会・谷口凱夫さん:
きょうは秋のキノコづくしでいきます!
タレで漬け込んだお肉に、キノコもたっぷり。
矢野美沙アナウンサー:
うわ、すごいボリュームですね!いただきます~
「やまごはん」も、山歩きでの楽しみの一つだ。
このあと、木々が鮮やかに色づくと、大鷲山では「日本海になだれ込むような紅葉」が楽しめる。
(富山テレビ)