「高齢化社会が非常に進んでいくと、社会保障費が増えていくということが必ず課題として見えていたものですから、“住んでいるだけで自然と健康になれる”そんな仕組みや仕掛けをつくってきた」

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こう語るのは新潟県見附市企画調整課の夫馬英之さん。20年前に「人の役に立ちたい」と、東京の大手企業を辞めて、親戚がいた見附市の職員になった。

見附市は全国に先駆けて「健康」をテーマにしたコンパクトシティを実践。町づくりのテーマは、「歩く」ことを基本とした「住んでいるだけで健やかに幸せに暮らせる町」だ。

2017年にはコンパクトシティ大賞「国土交通大臣表彰」を受賞している。

運動して健康もポイントもゲット

マイカーの利用を減らすため、公共交通機関を整備。

市役所や病院のある、町の中心部に中高年専用の運動施設やウォーキングコースなどをつくり、高齢者が外出ついでに汗を流せる仕組みをつくり上げた。

さらに夫馬さんたちは、運動に無関心な人たちも“歩きたくなる”働きかけをする。

歩いてポイントをため、地域商品券などに交換できる“健幸”ポイント制度を企画。健康診断を受けたり、体脂肪が減ったりするとポイントをもらうことができ、年間最高6千円分をゲットできる。

この取り組みを続けてきたことで、参加者の年間医療費は平均で5万円も減ったという。

利用者は「なお一生懸命にするようになって、血圧の数値も下がってきました」と話した。

たくさん歩いて、人も町も元気いっぱいに。夫馬さんは「健康に外に出歩いて、楽しくおしゃべりをしたり、生きがいを持って生活できるような、そんな町づくりをこれからもしっかりと進めていきたい」と未来を見据えた。

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