児童労働をなくすには、親たちが安定して働ける場所が必要。

そう考えたのが、Sunday Morning Factory株式会社で代表取締役を務める中村将人さんだ。

「(前職で)バングラデシュに行く機会があって、道で物をねだったり工場で働いている子どもたちを見て、お父さんお母さんが貧しいから子どもが家族を支えるために働いている。貧困問題がきっかけで起きていく児童労働問題と相重なって、負のループになっている。ここをなんとかしたいというのが起業のきっかけです」

150人が働くバングラデシュの工場

2017年にSunday Morning Factoryを設立した中村さんは、ベビー服ブランド「Haruulala」を立ち上げ、バングラデシュで生産をはじめた。

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現在現地の工場で、子育て中の親を中心に150人が働いている。

「私たちはチームで家族のようにお互いを助け合っています」と現地の工場長。

産後の給与保障や赤ちゃんの食費サポートなど、福利厚生も充実している。さらに工場には託児所も。

工場で働く女性は「育休は4カ月ありその期間も給料がもらえて助かりました。子どもが病気のときは、休みやすい環境があります」と話した。

ベビー服「Haruulala」の生地は、オーガニックコットンで作られ、カラフルなプリントが特徴になっている。

働く人にも着る人にも優しい服で、子どもに明るい未来を照らしたい。

中村さんは「1ビレッジ・1ファクトリー・1ブランドと言うように、ひとつの村に必要な雇用が生み出せるための工場とブランドを作っていく。目指せ1万人、できればもっと雇用を生み出していきたい。社会を変えていきたいと思っています」と展望を語った。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。

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「フューチャーランナーズ~17の未来~」
次回11月12日(水)22時54分-23時放送
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