温暖な気候で知られる静岡県だが、寒波の襲来により厳しい冷え込みとなる日も少なくない。こうした中、日常生活に欠かせないのがエアコンだ。しかし、そのエアコンに“2027年問題”と呼ばれる大きな変化が迫っている。経済産業省が打ち出した省エネ基準の厳格化により、安価なモデルが市場から姿を消し、全体的に価格が上昇する可能性が指摘されているからだ。
エアコン“2027年問題”とは
冬の寒波襲来に伴い、冷え込みが厳しい日もある静岡県内。エアコンは日常生活に欠かせない。
しかし、現在“ある問題”が消費者を不安にさせている。
それがエアコンの“2027年問題”だ。
この問題について街でたずねると、多くの人が「知らない」「初めて聞いた」と答え、ある女性は10年ほど使用しているエアコンの故障を心配しながらも、「買い替える時に安いタイプがないとなると、一家に1台というわけではないので困る」と懸念を示した。
幼い我が子のため、衛生面を考慮しエアコンの買い替えを検討しているという夫婦も、古いエアコンの汚れを気にしつつ、「新しいものが良いが金額次第」と価格面への不安を口にする。
売れ筋は"格安モデル"
静岡市駿河区にある家電量販店・エディオン静岡曲金店。
国内外の10メーカー、約200機種のエアコンを取り扱っている。
価格帯は6万円から40万円まで多岐にわたるが、売れ筋の商品は6畳用で約10万円のいわゆる格安モデルで、売り上げ全体の約7割を占める。
省エネ基準厳格化の波
こうした中、経済産業省が打ち出したのが省エネ基準の厳格化だ。
家庭のエネルギー消費量の3割を冷暖房が占める現状を踏まえ、2027年度を目標に現在よりも厳しい基準が設けられることになった。
同店によると、新たな省エネ基準を満たしているモデルは最も安価なタイプでも15万円前後になるという。

そこで、エアコンの価格と電気代を比較してみる。
例えばエディオン静岡曲金店で販売されている東芝製エアコンは、従来モデルが6畳用で工事費込み10万900円であるのに対し、同じタイプでも新基準に適合したモデルは約16万円。
一方で、年間の電気代を比較すると、1日18時間使用した場合、従来モデルが年間1万9400円であるのに対して新モデルは1万7000円となっている。
賢い買い替えの選択肢
このため、エディオン静岡曲金店の宇佐美柾人 主任は今のうちに使用頻度の少ない部屋には従来の格安モデルを導入するなど、部屋ごとに従来モデルと新モデルの買い替え時期を検討することも手段の1つと話す。
エアコンの買い替えは梅雨明け以降、設置工事の予約が取りづらくなることから、エディオンでは早めの購入を勧めている。
“2027年問題”前に、各家庭で今後エアコンをどうしていくのか、考えるべき時期に差し掛かっている。
(テレビ静岡)
