世界の競技人口が1億人を超えたとも言われている、あるスポーツ。
大阪・泉佐野市が南海電鉄とタッグを組んで、先進都市を目指す。
8月、泉佐野市で行われた、あるスポーツの合宿。
パソコンのゲームの対戦を“スポーツの競技”と捉えた、今話題の「eスポーツ」だ。
2024年には国内市場規模が184億円を超えるとも言われ、2021年に小学生のなりたい職業ランキングの第7位に“プロゲーマー”がランクインするなど、近年、注目を浴びている。
泉佐野市がなぜｅスポーツの先進都市に？
そこに目を付けたのが、泉佐野市。
南海電鉄などとタッグと組んで、「eスポーツの先進都市」を目指すというのだ。その狙いは…
泉佐野市 成長戦略室 井尻学さん：
関空を市域に抱えているんですが、どうしても泉佐野市が目的ではなくて、通過されることが非常に多かった。交通の要所を強みとして目的地化できるのではないかということで、eスポーツ事業に取り組んだ次第です
プロゲーマー目指す高校生らも合宿 秋には「専用スタジアム」完成
その最初の取り組みとして行われた今回の合宿には、全国各地から44人の高校生が参加した。
コーチの指導の下で技を磨き、チームメイトと一緒に「eスポーツ」漬けの4日間を過ごす。
高校生：
札幌から来ました。うまくなりたいのもあったんですけど、プロの人に教えてもらったり、誰かに教えてもらったことがなかったので
最終日の8月25日は試合形式の団体戦が行われ、上位2チームが対戦した。
武器を駆使して相手チームの選手を倒し、最後まで残った方が勝利だ。
声を掛け合いながらチームを盛り上げる様子はスポーツそのもの。観客席も熱気に包まれた。
パソコンがあればどこからでも参加できるのがeスポーツの良さだが、実際に集まる「リアル」ならではの魅力も。
高校生：
（家でやるのとは）真反対の世界ですね。空気が相手に行ってるなっていうのが誰でも分かる。ずっとここでやってたいですよね。こっちの方が楽しい。
チームメイトが隣にいる環境なので、（点が）取れたときはめっちゃうれしい。グータッチめっちゃいいです
泉佐野市は2022年11月に市民が無料で利用できる施設「eスタジアム泉佐野」を作り、先進都市を目指した取り組みを進めるということだ。
施設には体験コーナーやグッズ売り場などを設置し、プロ選手の育成やイベント開催も積極的にしていきたいとしている。
（関西テレビ「報道ランナー」2022年8月26日放送）
