富山湾に春の訪れを告げる「ホタルイカの身投げ」が、3月18日未明に富山市の八重津浜で見られた。真っ暗な浜辺に無数のヘッドライトが瞬き、愛知県や石川県からも多くの人が詰めかけた。今シーズンは豊漁で、3月上旬までの水揚げ量は過去10年の同じ時期と比べ2倍以上に上るという。

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午前3時半の浜辺は「大にぎわい」

午前3時半の八重津浜。手もかじかむような寒さの中、真っ暗な浜辺にはライトを照らす人たちで大にぎわいとなった。思い思いのスタイルで海に入り、水面を漂うホタルイカを次々とすくい上げる光景が広がった。

愛知県から訪れたという人は「初めは全然とれなくてどうなるかと思った」と話しつつ、「12時くらいからとれ始めた」と振り返った。その後は「200〜300匹くらい」と手応え十分の様子で、「楽しみのひとつ」と笑顔を見せた。

新月前後に見られる富山湾の神秘

ホタルイカの身投げとは、3月から5月にかけて産卵のため岸に寄ってきたホタルイカが海岸に打ち上げられる現象だ。新月の前後によく見られるとされており、謎が多い現象としても知られている。青白く輝くその光は「富山湾の神秘」とも呼ばれる。

浜辺は人の波が明け方まで絶えることなく続いた。小矢部市から来た人は「いっぱいとれる。今週もまた来ようと思う」と話し、石川県から来た人は「今年初めて。楽しかった、最高」と興奮冷めやらぬ様子。中には「家に帰って茹でてアヒージョ」と食卓を楽しみにする人もいた。

今シーズンは豊漁 水揚げ量は過去10年比で2倍以上

県水産研究所によると、3月上旬までの水揚げ量は過去10年の同じ時期と比べて2倍以上となっており、今シーズンは豊漁の年となっている。豊漁に伴って身投げも増えているといい、今後も新月前後を中心に、各地から多くの人が八重津浜を訪れることが予想される。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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