フランス・モンペリエで行われた世界フィギュアスケート選手権。

3月26日の男子フリーで、ショート首位の宇野昌磨がフリーで202.85点を出し、合計312.48点で初優勝した。

表彰式
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ショート2位の鍵山優真は2大会連続で2位、友野一希は6位に。日本男子は上位2人の順位の合計が13以内となり、来年の世界選手権の出場枠「3」を獲得した。

【宇野昌磨:キスアンドクライインタビュー】

――おめでとうございます。世界選手権で今までに銀メダルを2回、今回は金メダル。さらにショート、フリーともに自己ベスト更新ですが、今のお気持ちは?

ショート、フリー、ともに今シーズン最後になるということで、ステファン・ランビエールコーチが納得できるような演技をしたいと思っていました。

それは叶ったと思いますし、なかなか優勝したということがあまりなかったので、初めて世界選手権で1位になれたことに、すごく嬉しく思います。ありがとうございます。

世界選手権フリー(3月26日)

――『ボレロ』というプログラムに、特別な思いはありますか?

この『ボレロ』というプログラム、振り付けした時からすごく体力を必要とするプログラムだと思っていました。また、4回転5本に挑戦する今までの最高難易度だったので、すごく体力が厳しい、今年1年で出来上がるのは不可能だと最初は思っていました。

それでも1年間やってきて、ちゃんと世界選手権で1位を獲るところまで上り詰められたというのは、すごく嬉しく思います。また2019年のGPシリーズ・フランスが、自分の分岐点だったんですけど、再びこの舞台で、素晴らしい成績を取れたことに感謝しかないです。

【宇野昌磨:表彰式後インタビュー】

――初めての“世界一”をつかみ取った今の気持ちは?

すごく嬉しいです。なかなか優勝ということができていなかったので、感極まるかなと思ったりしたんですけど、素直に嬉しいという気持ちで終わったというのは、本当にこの優勝が、自分にとってゴールではなかったんだなという認識を今、しました。

今回のショートとフリー、どちらも満足しています。フリーではミスが出ましたけど、僕の今の実力かなと思いましたし、「ここから始めていこう」と、もっともっと圧倒的な存在になれるように練習を積んでいきたいな、と今考えています。

――難しい構成にチャレンジし続けた結果が形になって現れたと思いますが、改めてここまでの道のりを振り返っていかがですか?

今年1年、本当に今までで1番長い1年でした。学ぶことが多くて。たくさん成長し、そしてちゃんと自分が望んでいた以上の結果を獲得することもできました。ただ、4年前、オリンピックで銀メダルを獲った時、その次のシーズン、そしてその次のシーズンがすごく大変でした。

今回の後、この優勝というものにいつまでも囚われずに、また来年自分が挑戦する側の気持ちで、もっと今持っている成績というのを全て放り投げてでも、成長する方向に方針を決め、来年も続けていきたいと思っています。

――ステファンコーチが満足してくれる『ボレロ』と話していましたが、終わっていかがですか?

ステファンコーチも絶対満足していたと思います。最後のステップも、きついながらもちゃんと気持ちを乗せて、思いっきりやることもできていたと思います。

ジャンプ自体も細かくミスが出てしまいましたけど、決して試合の時に体が固まったとかではなく、“成るべくして跳べた”そして“成るべくして失敗した”演技だったと思います。

――試合前にも、「まだまだ上手くなれる自信がある」とおっしゃっていました。来シーズンに向けてどんなところを見据えて戦っていきたいですか?

一番大事なのは、今年経験したケガをしないこと。ケガをしないようにしつつ、自分の限界に挑戦すること。そして、失敗を恐れないこと。

「挑戦する」「成長する」ということは、たくさんの失敗もつきものだと僕は思っています。なので、失敗や成績が落ちることを恐れずに、もっともっとその先を目指す。それが来シーズンも必要になってくることかなと思います。

【鍵山優真:表彰式後インタビュー】

――2年連続の銀メダル、実際にメダルを首にかけてどんなお気持ちですか?

今シーズン、本当に長いシーズンだったなと思っていて。全部うまくいったわけじゃなくて、はじめてぐらい最初からうまくいかなくて。

それでも自分のやるべきこととかしっかりと考え直して、少しずつ乗り越えていって、その上での今回の世界選手権での銀メダルだったので、達成感というのはすごく感じています。

――オリンピック、世界選手権で両方メダルを獲って、ご自身の成長はどう評価しますか?

ループを完全に降りられなかったことに関しては、すごく悔しかったんですけど、トゥループや、サルコウとか他の部分の質とか上がってきたのは良かったと思います。

あとはステップ、スピンでもしっかりレベルが取れるようになってきたので、そこがジャンプ以外の成長した部分かなと思います。

――終わった後、お父さんと何か会話はされましたか?

「今回の悔しさを、来シーズンにまたぶつけていこう」という話をしました。

――五輪シーズンがこれで終わりました。来シーズン以降、どんなスケート人生を歩んでいきたいですか?

次のオリンピックまでたくさん挑戦できるので。その挑戦をしていく中で自分に合うもの、合わないものというのが出てくると思うので、それをしっかりと感じながら、新しい4回転やプログラムなど、いろんなことに挑戦していきたいなと思います。

【鍵山優真:フリー後インタビュー】

――今、率直にいかがですか?

なんか、去年と一緒かなーって。ショートが良かったらフリーで緊張して失敗しちゃうって。でも、ループに挑戦できたことは、これからの1つの経験になると思います。

アクセルやフリップ・ループが跳べなかったのがちょっと不完全燃焼だと思いますけど、この悔しさは来シーズンに向けてしっかりと練習して、成長していけたらいいなと思います。

――本当に長かったシーズンで、去年とは違った銀メダルかと思いますが、どうでしょうか?

今シーズンは、本当にいろいろあって、自分の中での苦しさやスケートの迷いなどがあったんですけど、徐々に徐々に自分のやるべきことだったり、目標を再確認して。

ジャンプや滑りを取り戻していくことができたので、これが最終形態にはならないですけど、また来シーズンは新たな形として、自分のスケートができたらいいなと思います。

――また追いかけるものができましたね。

はい(笑)。来シーズンこそは、自分の演技という部分に関しては「リベンジ」。どの試合でも、ノーミスの演技ができるように頑張りたいと思います。

【友野一希望:フリー後インタビュー】

――急遽出場が決まった世界選手権、滑り終えていかがですか?

6分間ではすごく良い集中でしたけど、最後の最後に弱さが出てしまったかな。なんだろうなぁ…。

表彰台も少し見えていた試合ですけど、まだ神様が「お前じゃ、まだダメだぞ」というのを思い知らされた難しい試合でした。本当に良い感じで臨めていたので、これは素直に自分の実力不足だと言えます。そういう演技でした。

――コレオシークエンスはすごく評価され、観客もすごく湧いていましたが、滑っていて気持ちよかったですか?

演技はすごく楽しかったですし、この舞台に戻って来れて、すごく幸せだなと思います。以前は、この結果で満足していたと思うんですけど、僕はすごく今は悔しいという気持ちがある。少しチャンスを逃してしまったのが、悔しいなと思います。

――今度はぜひ正代表として帰ってきてほしいです。今後に向けてはいかがでしょう?

今こうやって悔しい思いをして、いつか「良かった」と言えるように。

この経験をただの失敗だけで終わらせないような練習を今後積んで、一段一段駆け上がってきたので、今シーズンはまた一段上ったと思うので、それを次のシーズンから見せていければいいなと思います。

世界フィギュアスケート選手権
3月29日(火)エキシビション 深夜1時55分~3時25分
3月31日(木)ペア・アイスダンス 深夜1時25分~2時25分
フジテレビ系列にて放送(一部地域を除く)
https://www.fujitv.co.jp/sports/skate/world/index.html