8月5日、レスリング女子57キロ級の決勝に、リオ五輪金メダリストで、東京五輪で連覇がかかる川井梨紗子選手が挑む。
前日には、妹・友香子選手が女子62キロ級で金メダルを獲得。姉妹での金メダルへ、あと1勝。
4日、梨紗子選手が準決勝に出場するため会場入りしたとき、隣を歩いていたのは決勝戦を4時間後に控えた妹の友香子選手だった。
まだ、決勝までは時間があるため会場入りするには早すぎる時間。さらに夕方とはいえ、まだまだ日差しは強く体力も削られたはず。
友香子選手は姉とともに会場入りし、姉の会場入りを見送った。姉妹は入口で握手をして、短く会話を交わした。姉は準決勝のため会場へ、妹は決勝に向け再びホテルに戻っていった。
この時何を話したのか試合後に2人に聞いてみた。
川井友香子選手:
梨紗子も緊張していたので、私ができることっていうのはないので、梨紗子は強いから大丈夫と声をかけて送りました
川井梨紗子選手:
いつも通り、絶対大丈夫と送り出してくれました
友香子選手はその夜、一足早く金メダルを獲得、梨紗子選手は妹の言葉を信じ五輪連覇を賭けた決勝戦に臨む。姉妹での金メダルへ、あと一つ。