今メジャーリーグでは、菊池雄星が所属するシアトル・マリナーズの“ワクチン”に関する取り組みが話題を呼んでいる。

予約なし、無料でワクチン接種

この記事の画像(5枚)

シアトル・マリナーズはホーム球場・T-モバイル・パークで、来場者に新型コロナウイルスのワクチンを無料で接種するサービスを実施。5月5日から始まったこの取り組みは、メジャーリーグでは初。3日間の合計で約430人が接種を受けた。

球場内の3カ所で、2種類のワクチンから選択できるという。

アメリカでは約35%(※5月15日時点。Our world in dataより)の人が接種を完了。

日常生活を取り戻す目安とされる70%へ到達するために、市民に限らず、スタジアムに試合を見に来た人でアメリカに住所を持っている人であれば予約なし、無料で行える。

シアトル消防局長は「重要なのは人々が集まる場所だということ。球場であれば多くの人が接種してくれると考えました。満員のスタジアムで盛り上がってほしいんです」と話した。

接種したファンが入場できる特別席も

グラウンドで練習する選手を見ながらのワクチン接種。まるで野球観戦の一部のような気軽さでできることがこの取り組みの魅力だ。

ワクチン接種したファンは、
「誰でも受けられるし、若者はこういうイベントに集まるからね。10分足らずで終わるから簡単だよ」
「ママとどこで申し込みをしようか話していたら、たまたま車で通りかかったんだ。超楽勝で超ナイスで超簡単だよ」
などとこの取り組みを喜ぶ。

さらにマリナーズは最終接種から2週間が経ったファンのみが入場できる特別席も用意。

今後はメッツなども同じような取り組みを考えているといい、球場で接種を受けた人に無料チケットを配布する予定だという。

スポーツを通してのワクチン接種。日常を取り戻そうとする動きがアメリカでは活発になっている。