福岡県内では雨の少ない状況が続いています。

水道の水の勢いを弱める「減圧給水」が実施されている糸島市を緊急取材しました。

取材班が向かったのは糸島市のキャベツ畑。

◆糸島市 キャベツ農家 荻原和也さん
「これくらいのサイズにならないといけないです。2カ月くらい雨ほとんどなかったから」

2月10日から11日にかけて久しぶりに雨が降ったものの、これまでの少雨状態が影響して、キャベツは通常よりもひと回りほど小ぶりです。

◆糸島市 キャベツ農家 荻原和也さん
「葉っぱが大きくなるのに水が必要。乾燥していたら丸まる時も小さくなる。結局、悪循環。いま雨が降らなかったら2~3カ月後の収穫量がだいぶん減る」

◆福岡県 服部知事
「福岡県の水事情、大変厳しい状況となっております。節水のご協力、何とぞよろしくお願い申し上げます」

去年の秋以降、雨の少ない状況が続く福岡県内。

県内の主要なダムの貯水率の平均は、2月10日時点で43.4%にとどまっていて、県は緊急の「渇水対策本部」を設置しました。

糸島市を含む8市町では、水道の水の勢いを弱める「減圧給水」が実施されています。

◆記者リポート
「うどん店の厨房、様々な工程で水を使います」

糸島市神在西(かみありにし)にある人気のうどん店。

コシのある自家製麺と香り高い出汁を求めて、店内は多くの客であふれていました。

◆うどん和助 糸島店 川元勇児 店長
「麺を洗うのにも水を使いますし、釜にお湯を張ったりとか、出汁にも水を使うし、水はたくさん使いますね」

うどんを茹でるためのお湯や出汁に加え、緬は小麦粉に対して50%の加水が必要なため、生地を練る段階から水を大量に使います。

◆うどん和助 糸島店 川元勇児 店長
「12月・1月に使用した水道代は…10万4830円です。186トン」

2カ月で使用した水道の量は186トンと、200リットルの浴槽を満杯にした場合の93杯分に相当。

このため節水をできる限り心掛けているということです。

◆うどん和助 糸島店 川元勇児 店長
「できる限り節水できるところはしないといけない。水を出す量は少なくしてもらって、洗い物とかはお湯をためて、なるべく使わないようにしている」

うどんにとって「命」の水が止まってしまった場合を想像すると、「休業」の二文字が頭をよぎるといいます。

◆うどん和助 糸島店 川元勇児 店長
「『(水が)ないと営業できない』と言ったらいいんですかね。『営業難しいな』となると休んでしまうかもしれない」

生産現場や飲食店にも影響が広がる異例の少雨状態。

県は、現在の状況が続けば2月中旬には一部の自治体が夜間断水に踏み切る可能性もあるとして、こまめな節水を呼びかけています。

2月10日時点で、福岡県内の主要な21ダムの貯水率は43.4%。

去年の同じ日は78.0%だったので、半分程度にまで低下しています。

寺内ダムや江川ダムがある朝倉市の1月の降水量をみてみると、1カ月間に降った雨は12ミリ。

これは平年の1月の降水量の5分の1程度で、この100年で1番少なかったということです。

テレビ西日本
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