日本勢がメダルラッシュのミラノ・コルティナオリンピック。
10日夜から始まるショートトラックで関西出身の「二刀流」選手が初めてのオリンピックに挑む。
その長森遥南選手はなんと、お菓子を作る「パティシエ」との「二刀流」だ。
■大逆転でオリンピックへの切符をつかんだ長森遥南選手
神戸市出身の23歳、長森遥南(ながもりはるな)選手。大逆転で、初めての夢舞台への切符をつかんだ。
ショートトラック日本代表 長森遥南選手:本当に12月が全て人生を変えたといっても過言ではないぐらい。大きな変化だったので。
オリンピック代表の選考対象となるワールドツアーには、派遣されていなかった長森選手。
しかし、去年12月の全日本選手権。着順で決着するショートトラックで、抜きつ抜かれつのスリリングな展開の中、長森選手が驚異の滑りを見る。
勝負所を見逃さず、一気に抜き去るコーナーワークで、なんと500、1000、1500メートルを制し、18年ぶりの3冠を達成。
大逆転でオリンピックへの切符をつかんだのだ。
(Q.ショートトラックの一番の魅力はどんなところ?)
ショートトラック日本代表 長森遥南選手:誰が勝つか分からないのが、すごく面白いところだなと思います。努力すれば必ず勝てるんだなって、しみじみ感じています。

■スケートとパティシエの“二刀流” 「結構頼もしい」と先輩社員
そんな彼女のもう一つの顔が…。
ショートトラック日本代表 長森遥南選手:フィナンシェ作っています。やっと一人で任せてもらえるようになって。
実は、パティシエ!所属先は、兵庫県西宮市の洋菓子メーカー「アンリ・シャルパンティエ」。
スケートとお菓子づくりを行うパティシエの二刀流なのだ。
先輩からは、下半身を鍛えるスケーターならではのエピソードも…。
長森選手の職場の先輩 高橋あすかさん:重たい物を持ち上げたり、結構、頼もしい感じで。常にキビキビ動いているのが好印象。
ただ、最初は失敗もあったようで…。
ショートトラック日本代表 長森遥南選手:(去年4月に入社)料理経験がゼロだったので、私に任せて大丈夫なのかなという部分はあったんですけど、『量少なくない?』って周りに言われて、『砂糖入れていないわ』って(笑)。

■世界最速のパティシエ目指す 環境が揃いメキメキと上達
目指すは、世界最速のパティシエ。そして、この「二刀流」が「大逆転でのオリンピック出場」につながった。
長森選手が所属するアンリ・シャルパンティエの監督を務めるのは、杉尾憲一さん。
長野オリンピック男子ショートトラックで金メダルに輝いた西谷岳文さんを育て上げた名門・阪南大学の監督で、オリンピックコーチでもある。
杉尾憲一監督:追いついたらブレーキかかるから1回。ブレーキかかったらもう1回行かなあかんねん。余分な力やから。自分の力をうまくコントロールしないと。余裕があったら抜けるから。
杉尾監督のもと、長森選手は日本男子トップレベルの選手が集まる環境で練習を重ね、メキメキと上達していった。
杉尾憲一監督:(長森選手は)集中力はすごいですね。あとは負けず嫌いっていうところもあって、今までうまくいなかったことを、うまく進めている。だからこの結果が出たかなと。

■応援してもらえ「諦めなくなった」と長森選手
そして、初の日本代表入りを果たすまでに成長できたのは、二刀流ならではのこんな理由もあったようで…。
ショートトラック日本代表 長森遥南選手:会社が応援してくれるのがすごい大きくて、応援していただける人たちがいるから、練習がこの1年間すごい楽しくできたのが大きかった。諦めなくなった。しんどいなと思って諦める部分が多かったんですけど、前に前に諦めずに。

■「あわよくばメダル」と監督 「がんばりたい夢の舞台、たくさん笑いたい」と長森選手
そんな、長森選手、年始の大阪での練習では、この時点で自己ベストとなるラップタイムを記録。
世界で勝つための準備を着々と積み上げている。
杉尾憲一監督:日本の女子でも、そんなに出るラップじゃない。世界でだいたいこれぐらい強い選手は。結構、調子に乗る所があるので、あわよくば(メダル圏内に)行く場合もあると思います。
日々成長を続ける23歳。オリンピックでのメダル獲得を目指し、ミラノへ乗り込む!
ショートトラック日本代表 長森遥南選手:なんか怖いもの知らずっちゃ、怖いもの知らずなので、やっぱりチャレンジャー精神は忘れずに。
どんどん食らいついていきたい。チャレンジ!チャレンジ!で頑張りたい!夢の舞台なので、オリンピックでたくさん笑いたい。
(関西テレビ「newsランナー」2026年2月10日放送)

