4年連続の“記録的猛暑”か 専門家が一足早く予測

今シーズン最強寒波が襲った日本列島。
東京都心でも積雪を観測し、交通機関などに乱れが生じた。凍てつく寒さが続く一方で…暑さの“下地”がすでに整いつつあるという。

気候変動や異常気象を研究する東京大学・先端科学技術研究センターの中村尚名誉教授はこう予測する。

東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚名誉教授
東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚名誉教授
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東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚名誉教授:
今年も「過去3年の記録的猛暑」、それに匹敵するレベルの暑さ、そういう可能性は少なからずあると思います。

観測史上最も暑い夏となった去年に続き、今年の夏も記録的な猛暑となる可能性を指摘。

 “猛暑予測”の背景には…高温続く「海面水温」

その要因として、中村名誉教授が挙げたのは、第一に「地球温暖化」。
そしてもう一つが…。

東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚名誉教授:
日本周辺の海が非常に温かい状態が続いているということですね。

現在、高いところでは、平年より4℃ほど海面水温が高くなっている日本近海。

旬平均海面水温(気象庁ホームページより)
旬平均海面水温(気象庁ホームページより)

水温が高い状態のまま例年より暑い夏を迎えると、海の表面がより温められ…今度は水温の高い海が大気を温め続けることで、気温がさらに押し上げられるというのだ。

東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚名誉教授:
2023年、2024年の猛暑の時には、海洋熱波と言われる状況でしたし、去年の記録的な猛暑の時にも、やはり7~8月はかなり水温が高くなっていた。今年も海面水温が高い状態が続けば、同じような状況になってもおかしくはない。

暑さだけでなく…“局地的豪雨”多発の可能性も

現在の高い海面水温から、この夏が記録的猛暑となる可能性を予測する中村名誉教授。
しかし、警戒すべきは気温だけではないという。

東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚名誉教授:
海面水温が高い状態が続けば、場合によっては、線状降水帯の形成が促されたりして、局所的に非常に激しい雨、あるいは猛烈な雨が降る可能性がある。

予測を解説する中村名誉教授
予測を解説する中村名誉教授

中村教授によると、海面水温が高ければ高いほど、大気への水蒸気の供給が増加。
それに伴い積乱雲が発達、局地的な激しい雨をもたらし、線状降水帯が形成されることにもつながるという。

東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚名誉教授:
これらのことが今年の夏に起こらないとは限らない。暑さ・雨など災害に対する警戒が引き続き重要になると考えられる。