岐阜県にある野菜直売所でカメラが捉えた“悪質野菜泥棒”。
採れたての野菜を安く食べてもらいたいと直売所を始めた男性の執念の30日…その決定的な証拠映像を入手した。

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こちらの直売所には1カゴ100円という安さで、多いときで約20品目が並ぶ。
支払いは、この料金箱に入れるシステムだ。

利用者:
玉ねぎが安くて、スーパーで158円は1個しますから、2個で100円はすごく安いと思います

独自!カメラが捉えた“悪質野菜泥棒”

新鮮な野菜が手に入ると地元で評判のこの直売所で、ある問題が起きていた。

これは、Mr.サンデーが独自に入手した防犯カメラ映像。
現れたのは1組の夫婦。

男:
ネギは?
女:
ネギ買う?

1カゴ100円の里芋のカゴの上に100円のネギ2本を乗せ…
勝手に別のカゴから、里芋を持ってきて手元のカゴに追加…そして袋に野菜を詰め込んだ。

合わせると300円相当だが、料金箱に入れたのは…

100円玉、1つに見える。

帰り際にも…
別のカゴから里芋数個…

料金を支払う様子はない。

直売所を営む男性は…

野菜泥棒の被害に遭った旅人さん(仮名):
(夫婦は)200円少なめに入れることが毎回かなって

野菜泥棒の被害に遭った旅人さん(仮名):
たぶん15回ぐらいは盗ってたのかなって

この夫婦は、週に3回ほど訪れ、大量の野菜を手にしては、毎回、少ない金額しか払わないという。

野菜泥棒の被害に遭った旅人さん(仮名):
(1日の売り上げが)3000円ぐらいしかない日もある。ギリギリ食ってけるぐらい。野菜盗られたりするとやっぱ精神的にはきつい

4年前に仕事を辞め、借りた畑で、野菜や果物を育てては、採れたてを安く食べてほしいと、直売所を始めた男性。

10月中旬から続く被害に、ついに、自身のSNSで、こう宣言した!

おっちゃんは戦うことにした。週3で来るから捕まえる

そこで講じた対策は…

野菜泥棒の被害に遭った旅人さん(仮名):
こっちからこの角度とこっちからこの角度で全体をカバーしてる感じ。今、(防犯カメラ)5台。

防犯カメラを5台設置。さらに!

野菜泥棒の被害に遭った旅人さん(仮名):
この中に(カメラ)

ディレクター:
なるほど、こうやってお金が…。
野菜泥棒の被害に遭った旅人さん(仮名):
入るところが映る。

執念の30日“決定的証拠映像”入手

料金箱の中にもカメラを設置し、入れた金額を正確に把握できるようにした。

そして、戦いが始まってから約1カ月半…ついにその時が!

野菜直売所に“疑惑の夫婦”が現れた…

手に取ったのは、1個200円のブロッコリーと、1カゴ100円の野菜2つ…

女:
200円、300円、400円…

「400円分」の野菜を袋に詰めたが…料金箱に入れたのは…

(200円落ちてくる)女:はい、入れた

100円玉2枚!ついに証拠を押さえた!

連絡を受けた警察が、夫婦の家を訪れると2人は犯行を認め、今まで払わなかった分を支払ったという。

野菜泥棒の被害に遭った旅人さん(仮名):
盗むってことがやっぱりしにくいような対策を、自分で思いついたら試していこうかなとは思ってます。