私の苦労話を聞いた人はみんな驚くとともに、ほっとするそうです。泌尿器科の女性医師は「私だけじゃないと思って安心したけど、専門家でもそんなに苦労するんだ…」と意外そうにしていました。
排泄介護を完璧に行える人なんていません。誰もが戸惑い、悩むのが普通です。だから、今はうまく排泄介護ができないからといって自分を責めないでくださいね。
困った状態はずっとではない
たとえ専門家であっても、排泄介護が最初からうまくいくことはありません。それは、介護する側・される側それぞれに受け入れるための時間がかかるからです。
今とても苦しいとしても、ほとんどは、それがずっと続くわけではないことを知っておいてください。
私の母は、娘に排泄介護をされることへの抵抗感が強く「排泄のことでバカにされたくない」という気持ちから汚れた下着を隠していました。家中に尿と便のニオイが充満し、いくら私が排泄ケアの専門家でも受け入れられませんでした。
母は自分で切ったボロ布や新聞紙を股間に当てているから、肌荒れで痛がゆくて眠れません。私が適切な方法を提案しても「偉そうなことを言うな」と突っぱねていました。
