鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
青い海が眼前に広がる町を、目的地もなくぷらぷら歩く。
多くの港町は、急峻な斜面を切り拓き、人々は暮らしの場を築いてきた。
港に近づくと、潮の匂いが一段と強くなってくる。
「ここに住む方々は、この匂いが日常なんだよな」と、名も知らぬ人達の暮らしをそっと想像してみる。
初めて訪れた町を歩くのは、景色だけを楽しむだけではない。
匂いや音も、旅の記憶になるのだ。
日本海沿岸
■新潟県佐渡市・宿根木(しゅくねぎ)
佐渡島にある重伝建地区。廻船業等で栄えた。北前船の寄港地である小木が近くにある。
■富山県射水市・内川
「日本のベニス」と呼ばれる、富山湾に面した町。川には船が何隻も泊まる。晴れた日には立山連峰が綺麗に見えるそう。
■京都府伊根町
舟屋が立ち並ぶ海辺の集落。家の一階が海に直結しているとは…!なんと素敵なのだろう。
■鳥取県鳥取市・夏泊(なつどまり)
鳥取市西部にある、日本の夏を感じられる町。急峻な地形に沿うように、Y字型に住宅地が形成されている。
