鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。

一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。

そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。

栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。

写真・文=栗原悠人

青い海が眼前に広がる町を、目的地もなくぷらぷら歩く。

多くの港町は、急峻な斜面を切り拓き、人々は暮らしの場を築いてきた。

港に近づくと、潮の匂いが一段と強くなってくる。

「ここに住む方々は、この匂いが日常なんだよな」と、名も知らぬ人達の暮らしをそっと想像してみる。

初めて訪れた町を歩くのは、景色だけを楽しむだけではない。

匂いや音も、旅の記憶になるのだ。

日本海沿岸

■新潟県佐渡市・宿根木(しゅくねぎ)

新潟県佐渡市・宿根木(2025年7月撮影)
新潟県佐渡市・宿根木(2025年7月撮影)
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佐渡島にある重伝建地区。廻船業等で栄えた。北前船の寄港地である小木が近くにある。

■富山県射水市・内川

富山県射水市・内川(2024年10月撮影)
富山県射水市・内川(2024年10月撮影)

「日本のベニス」と呼ばれる、富山湾に面した町。川には船が何隻も泊まる。晴れた日には立山連峰が綺麗に見えるそう。

■京都府伊根町

京都府伊根町(2022年11月撮影)
京都府伊根町(2022年11月撮影)

舟屋が立ち並ぶ海辺の集落。家の一階が海に直結しているとは…!なんと素敵なのだろう。

■鳥取県鳥取市・夏泊(なつどまり)

鳥取県鳥取市・夏泊(2024年9月撮影)
鳥取県鳥取市・夏泊(2024年9月撮影)

鳥取市西部にある、日本の夏を感じられる町。急峻な地形に沿うように、Y字型に住宅地が形成されている。