キッチンバサミ
海上保安庁の巡視船で大時化の際に活躍していたのが、包丁より安全で後片付けも簡単だった「キッチンバサミ」。
調理の際に包丁とまな板を使うと、使用後の洗浄で貴重な水を大量に使用しなければいけないので、7年前の西日本豪雨で被災したときは主にキッチンバサミを使って調理をしていました。調理後は、キッチンバサミを拭くだけで後片付けが終わるので、かなりの節水に!
調理用ポリ袋
「調理用のポリ袋」も、優秀な節水アイテム。
水や鍋を汚さずに米を炊いたり副菜をゆでたりすることができますし、調味料と食材を和えるボウル代わりにも使えます。ちなみに巡視船で調理をしていたときは、大時化での吹っ飛び防止策(船の揺れが大きいと調理中の食材が四方八方に飛び散る)として、野菜をカットした後は調理用ポリ袋に入れて、口を縛ってから保存していました。
ポリエチレン手袋
手が汚れやすい作業で便利なのが、「ポリエチレン手袋」。巡視船での調理でも、雑菌を付けない・増やさないためにも、使い捨ての手袋を付けていました。
災害時は調理だけでなく、おむつ替えやケガの手当など、手が汚れやすい場面が幾つもありました。断水中は、たくさんの水を使ってしっかり手洗いができなかったこともあり出番が多かったため、被災後に防災グッズに追加しました。
ウェットティッシュ
災害での断水中に、消費量が一番多かったのがウェットティッシュ。
子どもの手や口回り、テーブルなども手軽に拭けるので、子どもが大きくなった今でも日常的に使用中。無くなると困るので、防災用を兼ねてわが家では、ウェットティッシュを箱買いしています。
清浄綿(せいじょうめん)
西日本豪雨で被災したとき、産後1カ月だったこともあり、たまたま買っていた清浄綿がとても役立ちました。
清浄綿は、授乳前に乳頭を拭くためのものですが、赤ちゃんが口にできるほど安全な成分で、水が滴るほどたっぷり水分を含んだコットンが小分けに梱包されているので、使い勝手は抜群!断水で洗濯ができなかったので排便や排尿後、悪露(経血)などが付くデリケートゾーンを清めるために、清浄綿を使っていました。ネットやドラッグストアで購入できます。
「節水アイテム」で防災力を上げる
普段は、当たり前に使っている水が災害時には使えなくなることも。災害用に備蓄している水も、被災期間が長引くと足りなくなるかもしれません。そんな時に、便利なのが海上保安官時代の経験を基に厳選した「節水」できる防災アイテムたち。災害が起こってからでは手に入りにくくなるモノも中にはあります。ぜひ今のうちに備えておきましょう。
