青い目や左右の色が違う“オッドアイ”、まるでタキシードを着たような柄の白黒猫、ポイントカラーのシャムなど猫の目や毛柄の“発色”は実に個性的。
その秘密は色素の量や体温が関係しているという。
理由を知ると「そういうことだったのか!?」と益々興味が湧いてくる猫の豆知識を、動物の生態に詳しい富田園子さんに3回にわたる連載で教えてもらいました。
シャム猫は摩訶不思議
シャム猫の柄といえば、鼻先や耳先、足先やしっぽが濃い色ですよね。
猫の毛色は「背中側から腹側に広がっていく」という法則がありますが、シャム猫はこれに反しています。
(参照:お腹が黒で背中が白の猫はいない!“ソースの垂れ具合”のように決まる「タキシード」「前髪」「眉毛とつけ鼻」柄が生まれる理由)
この法則では“白い”靴下柄ができますが、シャム猫の靴下柄は“濃い色”、正反対です。
実はシャム猫の毛は特殊で、体温が37℃以下の部分だけに色が付きます。(猫の体温は人間よりも高く38℃前後です)
色素(メラニン)を合成する酵素チロシナーゼの活性が部分的に損なわれていて、高い温度だと活性化しません。つまり、シャム猫の色がついている部分は体温が低い部分ということ。体の先端に向かって色がだんだん濃くなっていく(グラデーションがある)のも、体温の差を表しています。
この柄は「ポイント」あるいは「ポインテッド」と呼ばれます。
