次世代の輸送手段として注目を集めている「空飛ぶクルマ」の実用化に向けた新たな動きです。12月19日朝、岡山市の飛行場で2024年11月の前回よりも飛行エリアを拡大し、試験飛行を行いました。
試験飛行をしたのは、ドイツと中国の合弁企業、AUTO FLIGHT社が製造した空飛ぶクルマ「V2000CG」です。空飛ぶクルマの実用化に取り組む倉敷市の一般社団法人MASC(マスク)が、2024年7月に導入しました。高さ約3.3メートル、横幅は約15メートルでパイロットは搭乗せず、事前に入力したプログラムに従って自動で飛行します。
2024年11月の試験飛行よりも飛行エリアを拡大、児島湖の上空を周遊し約6.3キロを5分間、飛行しました。
今回飛行した機体はリフトアンドクルーズ型と呼ばれるもので、縦と横合わせて13個のプロペラを使うことで騒音が抑えられ、最長250キロ飛行することができます。
(一般社団法人MASC 坂本万明副理事長)
「災害時やドクターヘリに変わるような使い方や観光などの分野での活用を考えている」
MASCは今後、エリアをさらに拡大して試験飛行を行い、2028年度までに空飛ぶクルマの実用化を目指したいとしています。