自分の考えに自信を持つかどうかと、聞いた相手がどう思うかは、関係ない。どんなに自信があるからといって相手が受け入れてくれるとは限らないし、むしろ自信があるのに否定されるのはもっと怖いのではないか。

受け取った相手がどう思うか怖い。きっと受け取ってもらえないだろう。否定されるだろう。と警戒して話せないのは、自信がないからではなく、相手を信用していないということだ。

信用していない人に対して話せないのは仕方がないが、信用している人や信用したい人には、まず自分から出してみるしかない。受け取ってくれると信用して、話す。話すことで相手を信用していることを表明するのだ。

勇気を出して自分の考えを話してみたら変わるかも?(画像:イメージ)
勇気を出して自分の考えを話してみたら変わるかも?(画像:イメージ)

自分の考えに自信を持てなくても、勇気を出して信用している人に出してみたら、案外大事にしてくれた。少なくとも否定はされなかった。そんな体験をすると、「言ってもいいんだ」「言ってみてよかった」と思えるようになる。

そういった経験を重ねると、少しずつ自分でも自分の考えを大事にできるようになる。「言っても意味ない」と自分の中で考えを否定したり打ち消したりしないで、人に伝えるためにより深めて考えられるようにもなる。

自分の考えを否定せず、ただそこにあるものとして、過不足なく捉える。それを繰り返し、自分をよく知って自分と仲良くなると、自分自身が話し相手になる。

自分と話して感情や考えも大事にする

わたしは、若い頃から自信はちっともなかったが、いつも自分と話をしていたので、自分とは仲が良かった。自分の考えを「どうしてそう思うの?」「本当にそうかな?」などと深めていくことができ、自分の考えを雑に扱ったり無視したりすることはなかった。