年を取ってから「眠れない」人は
仕事で遠方に出かけるときなど、朝の5時とか6時に起きることもありますが、1日とか2日くらいなら、まあ、なんとかなります。
もしも、生活の時間帯を変えたいときは、いきなり大きく変えてしまうと具合が悪くなりやすいので、1時間ずつずらしていくなどの工夫をするのがいいでしょうね。
年を取ってから「夜なかなか眠れない」という声をよく耳にしますが、もしかすると睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌が減っているせいかもしれません。
メラトニンは暗くなると脳の松果体(しょうかたい)で合成されますが、その材料となるのは日中につくられるセロトニンです。つまり、メラトニン不足の背景にはセロトニン不足があるのです。
セロトニンは、日中に太陽の光を浴びたり、体を動かしたりすることで分泌が促されます。ですから、夜の不眠に悩んでいる人は、まずは昼間の生活に少し工夫を加えてみるのがよいでしょう。
たとえば、朝の散歩や軽い運動を習慣にするだけでも、夜の眠りやすさにつなげられると思いますよ。
あと、メラトニンというのは暗くならないとつくられないので、寝る直前まで明るい場所にいたり、スマホとかパソコンの画面を見たりするのも避けたほうがいいでしょうね。
ほどほどのストレスは必要
規則正しい生活をベースにするのは大事ですが、だからといって体に一切負担をかけないようなノーストレスの生活では、サーチュイン遺伝子(「長寿遺伝子」とも呼ばれるもので、哺乳類の場合は7種類確認されている)の働きが鈍くなります。
だから、ほどほどのストレスはむしろ必要なのです。
