「アイロンの蒸気をあてて仕上げをすれば元に戻ります。

網目が詰まったセーターの縮みは、蒸気をあてて生地を柔らかくした状態で引っ張って、形を整えてあげれば元に戻せます」

アイロンの“スチーム”を活用

アイロンをセーターに軽く触れるぐらいのところで蒸気をあてて、繊維にスチームをたっぷりと含ませて柔らかくした状態で縦横にひっぱる。

熱が冷めるまでその状態をキープすれば形がセットされるという。これを繰り返して、元のサイズに整えていく。

(画像はイメージ)
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アイロンのスチームは、セーターについたたたみじわを伸ばしたい時にも役に立つので、衣替えの時期には重宝するワザかもしれない。

さて、縮んだ衣類が元に戻るのは嬉しいが、そもそも縮ませないためにはどう洗えば良いのか。

(画像はイメージ)
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「ウールのセーターは、水で洗うとウールの腰が弱くなり、どうしてもヨレヨレになりやすくなります。状態を維持して着たいのならドライクリーニングに出すのがオススメですが、自宅で洗う場合は『おしゃれ着コース』や『ソフトコース』などを選んで洗濯しましょう。

こうしたコースは、洗濯中に洗濯槽がほとんど動かないので、ウールのように水の中で揉んだり、こすったりするとフェルト化を起こして縮んでしまうような繊維のためにあるコースです」

干す時は「平干し」(画像はイメージ)
干す時は「平干し」(画像はイメージ)

洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使う。ウールの繊維はタンパク質でできていて、弱アルカリ性の洗剤を使うと、ウール素材が溶けたり、変性してしまうからだ。

干す時は、ハンガーにかけるとニットは伸びてしまうので、平干しにする。机の上に広げたり、市販の平干し用ネットを使うのもいいだろう。